題名:月夜
「月、綺麗だよ。」
僕は言った。それは満月の出来事だった。僕は月の美しさに圧倒されて、隣にいる君に独り言のように呟いた。
「…月は前から綺麗だよ。そして今後も変わらず綺麗だよ。ずっと、いつまでも。」
僕は隣を向く。君は下を向いていた。月明かりで見える君の顔は、ほのかに赤い。
「明日もまた、見られたら良いね。」
何気なく発する言葉に君は勢い良く僕の方へ向く。
「本当に…?あのね、私…!」
君はこう言う。
「ずっと前から好きだったの。」
僕はこう言う。
「さっき、聞いたばかりだよ。だから言ったんだよ。」
「明日もまた、見られたら良いねって。」
3/7/2026, 10:35:24 AM