快晴
「今日は雲一つない真っ青な空でいい天気だね」隣を歩く友達がそう言った。「そうだね~とても気持ち良い天気だよね!」私も弾んだ声で言った。私と、友達は今日公園に遊びに行く予定なのだ。二人で決めた集合場所で待ち合わせをしてから、約束していた公園に向かう。徒歩で行けるような公園でとにかく見晴らしが良いのが最大の特徴だ。「公園の日がいい天気でほんとに良かったね」友達が嬉しそうに言った。「ほんとにそう、私雨だったらどうしようかと思ってたもん」「「確かに、私も万が一の為に別の予定立ててたもん」ふふっと笑いながら私は言った。そして目的地に着いた。公園で私達は遊具で遊んだり遠くまで見渡せる景色を眺めたり、芝生に寝転んで空を眺めたりしてたくさん遊んだ。そしてあっという間に夕方になった。「今日は楽しかったね。天気が良いと外で色んな事が出来るから良いよね~」帰り道に夕日に照らされながら友だちが言った。「そうだね、快晴って良いね。また一緒に遊ぼうね」「うん、もちろんっ」途中まで一緒に帰って交差点で別れて家に帰った。私は友だちが見えなくなるまで手を振り続けた。
遠くの空へ
「遠くの空へ飛んで自然豊かな場所で暮らしてみたいな」橋の欄干から見える景色を眺めながら私はそう思った。親元を離れ、自分らしく自由に生活してみたいと。私はまだ高校生だから、高校を卒業して社会人になったら山の麓の自然豊かな場所で自由に暮らしたいと思う。大人になってもいつまでも親に迷惑をかけたくないから。これからも色々と親に迷惑をかけてしまうかもしれないけれど私の密かな夢を叶えられるように、これからも色々な事に挑戦して頑張ろうと心の底から思った。
言葉にできない
私は自分の気持ちや意見を上手く言葉に出来ないことがある。そのせいで今まで周りから勘違いされたり、自分が嫌な思いをしたこともあった。友達と遊ぶ時に「何して遊ぶ?」と聞かれても「みんなが好きな遊びでいいよ」と自分の意見が言えなかったりする事があった。そして友達から「何して遊ぶ?って聞いてるんだからさあ何したいか言いなよ。自分の気持ちや意見が言えないと損するよ」とか、「もうあなたと遊ぶの辞めるわ」と言われたこともあった。その度に人と関わる事に恐怖を覚える様になってしまった。そして次第に自己嫌悪になり私なんかいないほうが良いのかなと思い始めてもいた。言葉に出来ないほどの劣等感が私を襲った。しかしこのままでは駄目だと思い、今少しずつ自分の気持ちや意見をちゃんと言うようにしている。そうする事で人と関わる事に対しての恐怖を克服したかったから。そうしたら自己嫌悪な思いもいつの間にか消えていた。そして自然に友達も増えていった。これからも自分の気持ちや意見をしっかり言えるようにしたいと思う。
春爛漫
「春爛漫、まさに桜が満開のいい季節だね〜」自宅周辺を一緒に散歩しながら妹が言った。「そうだね、暖かい季節になったね」「ねぇ春といえば何?」並んで歩きなから妹が聞いた。「春といえば?そうだな〜卒業シーズンとか?」と言うと、「私はね恋愛の季節だと思う」と妹が言った。「えっ?恋愛って冬のイメージじゃない?」春に恋愛ってあまり聞いたことないなと思いながら私は言った。「でもね、私は春に恋したいな〜って思うよ」「ふーんそうなんだ」「お姉ちゃんって好きな人いるの?」「えっ?好きな人?うーん、内緒」私はいたずらっぽく言った。「え〜ずるいっ教えてよー私も教えるからさ〜」「内緒〜」私達が恋愛の話で盛り上がっていると、「やあ、二人でお散歩?仲いいね」と言う声がして後ろを見ると中学校の先生が買い物袋を提げて歩いていた。「あっ先生こんにちは」「買い物の帰りに桜を見たいなと思ってね」「そうなんですね、桜綺麗ですよね〜私こう言う景色大好きなんです」「たしかに綺麗だよね」そして先生と別れた後妹が小さな声で「ねぇさっきの先生イケメンじゃない?」と、私の耳元で囁いた。「え〜?そうかなあー」私と妹のタイプの人はちょっと違うみたい。
わたしは春といえば卒業シーズンですがみなさんは春といえばどんなイメージですか?
誰よりもずっと
「私ね、誰よりもずっと貴方の事を大切だと思ってるよ」2年前に高校三年だった彼は片思い中だった女子高生からそう言われた。そして高校を卒業した今片思い中だった彼女には、会えていない。あの時ちゃんと告白すれば良かったと、彼は今後悔している。すると日曜日に彼の家のチャイムが鳴った「ピーンポーン」「こんにちは~」と、女性の声がした。彼が誰だろうと玄関を開けると、あの時片思いをしていた女性が恥ずかしそうに立っていた。「あ、あの…」彼は、驚いて何も言えなかった。
よしっ今が告白のチャンスだ。「あ、あのさ」「ちょっと聞いても良い?」彼と彼女の声が重なった。
「あっごめん何?」「ううんあのね高校三年の頃挨拶しても、話しかけても恥ずかしそうにしてたから何かあったのかな〜と思ってたの」女性は彼の顔を除いてそう言った。「あ、あのね僕ずっと君の事好きだったの。でも恥ずかしくてずっと言えなかった、だから良かったら付き合ってください」と、彼は手を差し出して言った。すると彼女は「ふふっ実は私もそうかなって思ってたの。私もあなたの事が好きだったから。だからぜひ喜んで」と彼女は嬉しそうに彼の手を握った。「なあんだ、僕の気持ち分かってたのか」彼は恥ずかしそうに頭を掻きながら言った。
彼の甘酸っぱい恋が始まった