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誰よりもずっと

「私ね、誰よりもずっと貴方の事を大切だと思ってるよ」2年前に高校三年だった彼は片思い中だった女子高生からそう言われた。そして高校を卒業した今片思い中だった彼女には、会えていない。あの時ちゃんと告白すれば良かったと、彼は今後悔している。すると日曜日に彼の家のチャイムが鳴った「ピーンポーン」「こんにちは~」と、女性の声がした。彼が誰だろうと玄関を開けると、あの時片思いをしていた女性が恥ずかしそうに立っていた。「あ、あの…」彼は、驚いて何も言えなかった。
よしっ今が告白のチャンスだ。「あ、あのさ」「ちょっと聞いても良い?」彼と彼女の声が重なった。
「あっごめん何?」「ううんあのね高校三年の頃挨拶しても、話しかけても恥ずかしそうにしてたから何かあったのかな〜と思ってたの」女性は彼の顔を除いてそう言った。「あ、あのね僕ずっと君の事好きだったの。でも恥ずかしくてずっと言えなかった、だから良かったら付き合ってください」と、彼は手を差し出して言った。すると彼女は「ふふっ実は私もそうかなって思ってたの。私もあなたの事が好きだったから。だからぜひ喜んで」と彼女は嬉しそうに彼の手を握った。「なあんだ、僕の気持ち分かってたのか」彼は恥ずかしそうに頭を掻きながら言った。
彼の甘酸っぱい恋が始まった

4/9/2024, 12:03:50 PM