自創作です

Open App
3/29/2026, 2:11:04 PM

 何をして暮らすか、誰と生きるか、何がハッピーエンドで、どうすればそこに向かえるのか。俺の幸福は俺が決めるから放っておいて欲しいと常々思うんだけど、とやかく言ってくる連中には自分基準の幸福が無いのかな? 君らが大衆の幸せルートを盲信するのは自由だけど、俺にまで押し付けないでくれよ。意思が弱くて笑っちゃう。
 俺には俺のハッピーエンドがあるからさ。俺はそこを目指して歩いてるだけだからさ、頼むから邪魔しないでね。
 あんたも例外じゃないよ。あんたは俺の幸せがどうのって言いたがるけど、そう思ってるならあんたはそのままでいてくれよ。あんたさえいれば、俺はあとはなんでもいいからさ。ほら、もうすぐ晩ご飯出来るから、もうちょっと待ってて。
 うん、味見オッケー。野菜炒めも上手に出来たし、とりあえず今日は、ハッピーエンド。


お題:ハッピーエンド

3/29/2026, 10:06:58 AM

 そうも真っ直ぐな瞳で見つめられると、身動きが取れなくなるような気がするから、どうもやっぱり、俺はこの空間が苦手なんだと思う。
 子供ってやつは純粋で、特に理由が無ければ目の前の相手が悪人だとは思いもしない。まして自分らの保護者の友人ともなれば尚更だ。まぁ当然っちゃ当然なんだが。
 自分らに危害を加えないからって、そいつが悪人じゃないとは言い切れないということくらいは覚えておいた方がいいと思う。その、たしかに、知らずに済むなら知らない方が良いんだけど。
 だからそんな、キラキラした目で見られても困るんだよ。興味津々! じゃないんだよ、期待と好奇心に満ちた子供らしいお目目は大変結構だが、それを俺に向けないでくれるか。俺に興味を持つんじゃない。
 ああ、だから来たくなかったんだ、気まずくて仕方ない。どうも気まずいのは俺だけらしいというところもまた、居心地が悪くて敵わない。


お題:見つめられると

3/28/2026, 1:23:14 AM

 心ここに在らずとはよく言ったものだ。確かに、俺の全てが貴女のものなら、俺の心もここには無いのだろう。
 それに、別に必要も無い。貴女のものは貴女が握っていればいい。当然だろう。貴女が支配し、貴女が司る。いかなる時も貴女次第だ。
 貴女のおかげだ。貴女だけを映すおかげで、俺には苦痛も恐怖も無い。なんて幸せなのだろう、陶酔と快楽で満たされている。
 捧げよう、心とやらも、心臓も。全てを、貴女の意のままに動かしてみせる。


お題:My Heart

3/27/2026, 6:16:37 AM

 欲張りだろうか。羨むことは責められるだろうか。分かっている、無理に手に入れようとすることが罪なのだ。
 羨ましかった。俺もそれが欲しかった。"そう"なりたかった。だから動いた。動いてしまった。他人の迷惑も考えず。衝動に任せて。身体が勝手に、なんてのは短気の言い訳だ。そんなことで何かが手に入るはずはないと、考えなくても分かるのに。
 分かってる、ないものねだりだ。これは嫉妬だ。与えられたものがたくさんあるのに。持ってるものだってたくさんあるのに。俺は恵まれているのに。どうしてあるものだけを数えていられないんだ、俺は。
 どうして。俺が欲しい"それ"を、どうしてお前らは持っているんだ。


お題:ないものねだり

3/26/2026, 7:47:41 AM

 ──嫌いだ。嫌いだ。全てを優しく照らす太陽のようなあの人が嫌いだ。あの人がいると俺の太陽は霞んでしまうから嫌いだ。自分は偽物だとでも言わんばかりに沈もうとしてしまうから嫌いだ。
 でも俺の太陽は、あの人のことを至極慕っているみたいだ。

 ──嫌いだ。嫌いだ。強い直射日光のようなあいつが嫌いだ。私の大好きなあの方と、私よりも親しいから嫌いだ。私より優れているのも、悔しいから嫌いだ。
 でもあいつが、あの方の隣に誰よりも相応しいのは、認めなければいけない。

 ──嫌いだ。嫌いだ。晴れた日の陽気のようなあの子が嫌いだ。俺に無いものを全部持っているから嫌いだ。見ていると嫉妬で気が狂いそうになるから嫌いだ。
 でもあの子が何も悪くないことは分かっているし、ただ羨ましいだけなのも気付いている。


お題:好きじゃないのに

Next