──嫌いだ。嫌いだ。全てを優しく照らす太陽のようなあの人が嫌いだ。あの人がいると俺の太陽は霞んでしまうから嫌いだ。自分は偽物だとでも言わんばかりに沈もうとしてしまうから嫌いだ。
でも俺の太陽は、あの人のことを至極慕っているみたいだ。
──嫌いだ。嫌いだ。強い直射日光のようなあいつが嫌いだ。私の大好きなあの方と、私よりも親しいから嫌いだ。私より優れているのも、悔しいから嫌いだ。
でもあいつが、あの方の隣に誰よりも相応しいのは、認めなければいけない。
──嫌いだ。嫌いだ。朗らかで明るい陽気のようなあの子が嫌いだ。俺に無いものを全部持っているから嫌いだ。見ていると嫉妬で気が狂いそうになるから嫌いだ。
でもあの子が何も悪くないことは分かっているし、ただ羨ましいだけなのも気付いている。
お題:好きじゃないのに
3/26/2026, 7:47:41 AM