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12/26/2023, 3:37:40 PM

 TM NETWORKの「STILL LOVE HER (失われた風景)」は『シティーハンター2』のエンディングテーマだった。
 シティーハンターでTM NETWORKというと「Get Wild」が有名だが、こちらも隠れた?隠れてもいないけど名曲である。
 ちなみにシティーハンターは岡村靖幸の楽曲を採用するなど、子どもが見られる時間帯のアニメ(下ネタで今はアウトだが、昔はよく夕方に再放送されていた)としては洒落た選曲だった。

 「STILL LOVE HER(失われた風景) 」はアルバム『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』に収録されている。
 『CAROL』はアルバムだけでなく、それを基にした小説も出版されるなど一大プロジェクトだった。個人的にはここがTM NETWORKの全盛期だったように思う。
 メンバー木根尚登により書かれた同名の小説は、イギリス人の少女キャロルが異世界に迷い込むストーリーで、概ねアルバムとシンクロして進む。  
 
 このアルバムのラストを飾る曲が「STILL LOVE HER(失われた風景)」であり、冬が舞台の、タイトルから想像するとおり別れの歌である。
 小説『CAROL』に重ねると物語の最終章、冒険の世界から日常に戻っていく様子がうかがえる。
 つまりすべてにおいて終わりを感じさせる曲で、しかし情緒的過ぎず淡々とした曲調(だから転調するところが余計に哀しさを誘う)がシティーハンターの世界観に合っていた。

 放送から30年以上経って、タイトルバックの映像で使われた新宿の風景は面影を残しつつも変わっているし、私の見た目もすっかり変わってしまった。しかし毎年、冬が近づくとこの曲が聴きたくなるのは変わらない。

 終わりといえば今年もあと少し。よいお年を。


『変わらないものはない』

12/25/2023, 2:08:56 PM

 25日だとまだそれほど値引きはされていない。明日あたりから本格的にシールが貼られるはず。
 クリスマス限定パッケージの袋菓子やらシャンメリーやら。最近スーパーでも見かけるようになったシュトーレンやら。
 
 24日にご馳走だった家はおそらく25日の食事はトーンダウンしていることだろう。
 チキンが残っていればそれか、それをアレンジしたもの。もしくは手のかからない料理。
 本番は今日なのに祭りが終わったような空気感がある。

 実はかつてはクリスマスを祝うからには当日の25日にチキンやケーキを食べるものだと思っていた。しかしイブが主流派だと知って迎合してしまった苦くもない過去がある。
 25日がなんでもない日常となった我が家の夕食は焼きそば。


『クリスマスの過ごし方』

12/23/2023, 5:04:35 AM

亀「兎さん眉間にシワ寄せてどうかしました?」
兎「アプリで作文の練習をしているんだけど、筆が進まなくて。他の人は上手く書いているのになあ」
亀「テーマは?」
兎「今回はね、『ゆずの香り』」
亀「冬至だけに」
兎「冬至だけに。何かゆずの思い出ない?」
亀「ゆず湯とか」
兎「冬至だけに?」
亀「冬至だけに」
兎「じゃあさ、好きなゆずの食べ物は?」
亀「ゆずゼリーとか」
兎「わりと普通だね」
亀「すみませんね」
兎「あ。あれ、なんて呼ぶんだっけ。汁にのっている、ゆずの皮とかの」
亀「トッピング? 彩り?」
兎「だっけ」
亀「それ、話広がります?」
兎「…………」
亀「…………」
兎「ゆずの香りを嗅いでタイムリープしたことは」
亀「ねえよ」


『ゆずの香り』





(疲れているらしい。ちなみにあれは吸口、香頭)

12/21/2023, 2:16:08 PM

 先ごろ亡くなった作家の山田太一には『飛ぶ夢をしばらく見ない』という作品があった。時間逆行というファンタジー要素のある小説だ。
 読んだ当時はタイトルと内容の関連性が分からなかったが、改めて考えてみると、飛ぶ夢は若さの象徴なのかもしれない。だとしても、やはり関連性はいまいち分からないが。

 実際に、飛ぶ夢というのは若年層が多く見るものらしい。大空を飛び回る夢はいかにも高みを目指す感じがする。
 自分も子どもの頃は空を飛ぶ夢を見ていたと思うが、成長とともに低空飛行になっていった。最後はジャンプしてちょっと飛ぶ程度。
 夢占いによると低空飛行はストレスが溜まっている状態を表すらしい。

 そのうち飛ぶ夢どころか、早く行かなければいけないのに、足がずっしりと重くてなかなか前に進めない夢を見るようになった。
 この夢は本当によく見た。これはあえて調べなくてもなんとなく意味はわかる。
 そして最近はというと、もう見た夢すら覚えていない。 


『大空』

12/20/2023, 2:01:12 PM

 電話の呼び出し音(特に固定電話)にはどきっとするし、インターホン恐怖症だし、緊急地震速報にいたっては揺れよりも音に度肝を抜かれる。
 基本的に外部から予告なしにもたらされる音は苦手である。

 ベルの音というと時節柄ジングルベルやサンタクロースを連想するが、クリスマスの夜にシャンシャンシャンシャン……と音がだんだん近づいてきたら恐怖体験に違いない。

 冗談はさておき、最近、LINE通話の呼び出し音が聞こえず、不在着信で気づくことが増えた。
 年齢が上がると高音域が聞き取りづらくなるといわれるが、モスキート音より低いはずの呼び出し音が聞こえない。ゆゆしき事態である。


『ベルの音』

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