街の明かりは
君の横顔を照らしていた
帰り際
歩く速さが遅くなって
君が私を見つめる時間が長くなって
まだ離れたくないんだと
君に抱きしめられるから
私はこの世界を好きでいられる
街の明かりは
私の影を濃くしていく
君にこの孤独と不安が伝わらないように
君といる時だけは
身も心も君に委ねる
神様だけが知っている
この努力が報われるかどうかを
君は何より難しい問題を解き始めた
その先に答えはなくても
君は誰より自分を信じていた
その姿にどれだけ勇気をもらったか
私のくじけそうな心が救われたか
君は気づいていないだろうけど
君の知的な優しさが大好きだ
私は知っている
君が今まで頑張り続けてきたこと
君が何度も転んで立ち上がってきたこと
君のおかげで踏ん張れた私が
君の素晴らしさを証明したい
神様だけが知っている
君の努力が報われてほしい
朝、先に目覚めた方がコーヒーを淹れる
どちらかが家を出る時、必ずハグをする
昼、思い出して連絡する日もある
夕方、声が聞きたくなって電話する
家に着いた時、おかえりと言って出迎える
夜、一緒にご飯を作って食べる
どちらかが眠るまで語り合う
そうやって君と過ごす日々は
ジェンガを限りなく続けるようなものだ
続けるほど上達して慣れてくる
でも少しの油断ですべてが崩れる
一分一秒、一挙手一投足を大事にしよう
一緒に歩むと決めた道
この道の先に確かに君との未来があるのだから
日差しが強くて
意識が遠のいていく
君の言葉はすぐ溶けて
君の勢いに圧倒されていた
君が太陽なら私は月だろうか
君に照らされる私は
本当の私だろうか
君ほどの強さも優しさもないのに
君の何になれるのだろうか
君を必要とする人がこんなにいるのに
なぜ私のために生きたいと言うのか
君以上に私を理解してくれる人はいないのに
私は君の何を知っているだろうか
窓越しに見えるのは雨
なんだか君を見ているみたいだった
君は雨のような人
私の心を今日も満たしていく
目を開けば不安に包まれるのに
目を閉じれば不思議と安心する
君を見ていると吸い込まれそうになる
君の声を聞くと耳から離れなくなる
私の心の砂漠に緑を戻そうとする
そんな君が愛しくて虚しいんだ
君の生きる力になるために
この私ができることはあるのだろうか