2024.7.29
セフレができた.
みんなはお祭りに出かけてた.
真夜中寂しくて冷たくなっていたら
貴方から連絡が来た.
貴方の香りに包まれて
頬を触られて,唇重ねて,
引かれるがまま体を委ねた.
私の携帯からは花火の音が鳴っていた.
-- ''お祭り''
初めてのセフレができた.
未熟な女子高生の私.
いつかは終わるとわかっていながら,
永遠と彼の家で腰振り続けた.
そのいつかは突然で,でも自然的で,
でも忘れられなくて.
貴方を恨んでいる.恨んでやる.
快感を忘れられなくなったこの身体.
貴方が吐いた私の名前.
また思い出して,独りで.
-- ''私の名前''
「好きな人ができるとさ,全部ぜんぶゼンブ全部
どうでも良くなるんだ.
貴方のことも,自分も.
友人や家族,愛猫すらも.」
「でもさ,どうでも良くなりすぎると
好きだったはずの人迄どうでも良くなって,
好きだったはずなのに愛せなくなって,
でも好きって気持ちに浸っていたくて,その子のこと
殺しちゃうんだよね.」
そう言う貴女は4人目を私に選んだそうだ.
殺人鬼.そう怖くは無い.
愛されたかっただけなんだと抱きしめた.
「さて,君の話はここで終わりにしよう.」
そう言って私は彼女の首を握って息を止めた.
-- ''終わりにしよう''
「私は貴方の唯一の灯りよ.
だから貴方を灯すことも出来るし
貴方の道を照らすことも出来る.
同時に貴方を暗闇に置いていくことも.」
「僕は貴女と居たいだけです.」
貴女の言葉の意味を分からず,咄嗟に答えた.
「そうね.そうなのね.
ならば貴方は街の灯りに溶け込んだ
私を見つけて.」
此処は貴方を見失った街.
-- ''街の灯り''
貴方が居ないとき
私は何をしたらいいかわからなくなる
貴方が居ないとき
私は死を連想する
貴方が居ないとき
私はここにいる
こんな日差しの下で
貴方を想ふ
-- ''日差し''