風が運ぶ冷たい世間体も
あなたの温もりのある言葉で
今日も耐えられています。
ひらりひらりひらり
約束の日が近づく
チクタクチクタクチクタクチクタク
約束の時間が始まる
⋯⋯⋯
チクタクチクタクチクタクチクタク
約束の時間が終わる
ひらりひらりひらり
あの日のが遠のく
だんだんあの日の記憶が飛んでゆく
芽吹きのとき
暖かく優しいひだまりが溢れる春
新しい芽吹きの訪れを知らせる
だがそれと同時に
何かが終わりを迎える
何かが新しくなるとき
古いものは消えてゆく
出会いが訪れるとき
別れも訪れる
私は
そんな切ない中心を弾ませ
なんとも言えぬ気持ちになる
春が嫌いではない
あの日の温もり
あの頃の君は何でもできてかっこいい奴だった
時々差し伸べてくれた優しさは
見せてくれた背中はすごく大きく見えた。
今、視野が広くなった今君をみると
逃げて軽くちょっかいだすような奴だった
時々差し出した手は気まぐれで、
いざというときにいなかったのは
よく背中が見えていたのは
『逃げていたから』だった
それでもあの時のあの年のあの月のあの日の
私の希望になってたあの温かさが忘れられなくて
今日も逃げる彼の姿を追い続けて涙を流す。
cute!チョーかわいい!!天使!!愛してる!一生推す!
私の名前を調べた端末には感情を無造作に愛が文字化されたレビューが広がる。私を捲し上げる声が見える。
息が詰まる。手がしびれて、鼓動も私を捲し上げる。
こんな地位を妬む人もいるけれど。一つ道を踏み外すだけで、無造作の愛の言葉が批判に変わる。そして私が愛を振りまいてきた人は私の足をつかみ闇に引きずり下げるだろう。それが怖い。そんなことが起こったら。何もかもが怖くなって、人生の何もかも失って、自分のファンを憎んでしまう。
それだけは嫌だ、だから今日も私は気持ち悪くてしょうがない捲し上げる声を必死で耳に脳に叩き込んで、みんなの理想の私になるのだ。