NoName

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8/3/2025, 9:58:44 AM

波にさらわれた手紙は
二度と帰ってこない。
淡く母なる海に全てを消され
綴った思いすらも他者の餌になるんだ。
そこにさらわれたものは何も返ってこない
住宅も、見慣れた路地も、看板も、
この頭に刻まれた思い出の公園も、
全てを無に帰す
家族さえも
まるで何も無かったかのように。

私の全てを奪った海に
今日は身を任せてもいいかもしれない
私の憎しみも思い出も心も
聖なる場所を置いて生き残ってしまった体も
全部…さらってくれよ…頼むから
なんでこんな時だけ…穏やかなんだよ…

7/25/2025, 3:26:38 PM

半袖。
なんでタンクトップより半袖が好かれてるの?
きっと脇が見えるか気になるのよ。
脇が見えるとなんで嫌なの?
恥ずかしいと思ってるところは見られたくないでしょ。

じゃああの人はなんで暑いのに長袖を着てるの?
きっと腕を見られたり、日焼けすると嫌なのよ。
それも恥ずかしいから?

昔の人は気にしなかったんだけど徐々に増えてる気がするわ。
じゃあいつか指も顔も髪も隠すのかな?
私にも…分からないわ。

7/24/2025, 5:33:30 AM


観衆は彼女を見て愛を囁く。
ステージで仮面をつけて踊る彼女に
みんなは目を奪われる。
華麗に豪華に繊細に踊る彼女は自由に見えた。

舞台裏を歩いていると
誰にでも愛されていて自由なはずの彼女は
今日も自分の顔に震える手で仮面を押し当てる

ある日彼女は仮面をつけたままの
首吊り死体で発見された
近くには殺害予告やストーカーの脅迫文にまみれていた
遺書にはには「ただ真実の愛が欲しかった」とある

そのあとの世界は混沌が呻いていた
彼女の後を追おうとする者や、
自分の応援は愛じゃないのか?と空に怒りをぶつける者
彼女の事件に陰謀の泥を塗りつけ笑う者
日頃の腹に貯めたストレスの吐き溜めにする者

彼女のステージや彼女の姿を本気で愛して涙する者
彼女は…愛されてないわけではなかったが、
追い詰める者の存在が大きすぎた

じゃあみんなに幸せを振りまく彼女は
望む愛を手に入れられない運命だったのか?
運命は…残虐だ。

7/21/2025, 1:53:21 AM


ずっと涙がこぼれる
ずっと手が震える
ずっと後悔ばかりが巡る。

君を守れなかった自分への
自責だけが駆け巡る

鳥のさえずりさえ私を責めるように鳴いている
心臓が自分を責めるように暴れる
その心臓の鼓動に耐える度に
君を不幸にしたあいつらを許せない。
私は今を生きて、アイツらに……

「それって過去に囚われているだけだよね」
「それって自分のただの罪滅ぼしだよね。」
「それって……彼女はほんとに望んでる?」
「それって……今を生きてるって言える?」

7/18/2025, 12:46:50 PM

君にとって何一つ変わらない日常も、
私にとっては全部輝いて見えた。
君にとって苦痛な日も
私にとってはひとつの記念日だった。
君と離れるこの瞬間も、
君に振られたこの瞬間も、
私にとっては……



お題→special Day

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