【束の間の休息】
「お帰りー!ご飯できてるよ!」
と明るい声で返してくれたお母さん。
普通にみれば微笑ましい光景だろう。
しかし、今、僕は絶望的な状況にいる。
朝、お母さんに起こされても昨日遅くまでゲームをしていたせいで起きれなくなり、遅刻した。
そう。この後お説教が待っているのだ。
いつもご飯が食べ終わってから。
ご飯は美味しく食べて欲しいとかなんとかわからないがうちはこの方針。
そうなってはご飯を美味しく食べられる筈も無いのに。
お母さんの笑顔からは隠しきれない怒りが滲み出ている。
ここからの戦いに備える、これが僕の_束の間の休息_
・初心者
・語彙力皆無 …です。
四六時中ジョークとサーカスで笑い絶えぬ夢の国。
ただ、その国は変わってしまった。
それは優しかった王が変わったこと。王が変わったきっかけは王妃が亡くなったことだ。
王妃が亡くなってからは民を奴隷の様に扱った。
それだけでなく、つまらない者、歯向かう者は誰彼構わず首をはねるようになった。
そして、この間、この宮廷の道化師の首をはねた。
きっかけは些細なことだった。しかし、王からすれば重要なことだったのだろう。
王は王妃の命日にイベントを開催した。そこにこの宮廷の道化師を参加させた。
その道化師は調子に乗ったのか、王のウケをとった。それがいけなかったのだ。
王はその瞬間、大勢の前で道化師の首をはねた。
「はぁ…つまらない。何か面白いことは無いのか?道化師を呼べ!」
「王様。道化師はこの間王様が首をはねました。」
「チッ……。気分が悪い。ならばここに道化師となる後継の候補を連れてこい!」
「……分かりました。」
私は何故こんなことをしているのだろう……。
ただ、どう頑張っても王様に逆らうことはできない。
目の前で首をはねられるのが私になることは容易に想像できた。
早く道化師の後継を連れてこなければ。
「王様。この方達が道化師の候補です。」
まさか自分から名乗り出る者が居るとは。
しかも4人も。
「………。道化師!ここで踊ってみろ!!」
「……!?」
連れてきて早々何を言っているのだ?
やはり王の言うことは理解できない。
そして困惑した様子の道化師達は舞台へと上がって行った。
「今宵みせるは奇跡で……」
「「!?」」
その声は確かに亡くなったはずの王妃の声だった。微かではあったがしっかり聞こえた。
全員がその場で呆然していたとき、また聞こえたのだ。
「さあ!カーテンを開けて!」
王妃の声。何が起こっているのか理解ができない。
そんな中、興奮した様子の王が言った。
「お前ら!早く踊るんだ!」
戸惑いながらも道化師達は位置につく。
その時、囁くように私に言う。
__「踊りませんか?」__
・今回自信無い
・ある曲を参考に
・初心者
・語彙力皆無 …です。
【奇跡をもう一度】
楽しかった。
凄かった。
そんな言葉なんかじゃ表せない。
そもそも言葉で表すことじゃない。
無理に言葉にするなら、とにかく凄かった。全身で、爪から髪の毛の先まで、全てで音楽を感じた。浴びた。
会場が一気に盛り上がっていくあの感覚。一生忘れることは無いだろう。
あのとき、あの場所で、あの場に居た人で、関わった人で、その全ての人で、造り上げたあの一つの奇跡。
どんなに探したってあの瞬間にしかない。世界でたった一つの奇跡。
だから。違う容(かたち)の奇跡をまた味わえるなら。
__奇跡をもう一度__
(また)
・自分の体験(初めてのライブ)を基に
・初心者
・語彙力皆無 …です。
【通り雨】
「通り雨だ。」
一人呟いた声は雨の中に消えていった。
さっきまで晴れてたのに。
そういえば朝の天気予報で通り雨に注意とか言ってた気がする。
まあ折り畳み傘は常備してるから困ることは無いが。
「はぁ…。」
またしても呟いた声は雨に包まれ消えた。このまま私を包んで消してくれれば…なんて。
最近嫌なことが続いている。
今日も仕事でミスをし、落ち込んでいた為かかなり重大なミスをした。挙げ句の果てには取引先の方にお茶をかけて、上司に烈火の如く怒られた。
それだけじゃない。仕事も、人間関係も、恋愛も何もかも上手くいってない。
こんなんじゃ誰だって嫌になるはずだ。
そんな私の気持ちをよそに、いつの間にか通り雨は過ぎて青空が広がっていた。
そういえばこんなに晴れたのは久しぶりだな。
「…あ。虹。」
傘を閉じ、なんとなく、清々しい程の空を見上げるとそこには虹があった。
通り雨に洗い流されたかのように心が少し軽くなっていた。
そして何故だか、虹を見てると少しだけ、ほんの少しだけだけど、頑張ろうと思えるのだった。
「…明日も頑張るかぁ」
自分に言い聞かせるようにも聞こえることを呟きながら、大きく伸びをした。
・初投稿
・初心者
・語彙力皆無 …です。