KAINEKO

Open App

四六時中ジョークとサーカスで笑い絶えぬ夢の国。
ただ、その国は変わってしまった。

それは優しかった王が変わったこと。王が変わったきっかけは王妃が亡くなったことだ。

王妃が亡くなってからは民を奴隷の様に扱った。
それだけでなく、つまらない者、歯向かう者は誰彼構わず首をはねるようになった。

そして、この間、この宮廷の道化師の首をはねた。
きっかけは些細なことだった。しかし、王からすれば重要なことだったのだろう。

王は王妃の命日にイベントを開催した。そこにこの宮廷の道化師を参加させた。
その道化師は調子に乗ったのか、王のウケをとった。それがいけなかったのだ。
王はその瞬間、大勢の前で道化師の首をはねた。


「はぁ…つまらない。何か面白いことは無いのか?道化師を呼べ!」

「王様。道化師はこの間王様が首をはねました。」

「チッ……。気分が悪い。ならばここに道化師となる後継の候補を連れてこい!」

「……分かりました。」

私は何故こんなことをしているのだろう……。
ただ、どう頑張っても王様に逆らうことはできない。
目の前で首をはねられるのが私になることは容易に想像できた。
早く道化師の後継を連れてこなければ。


「王様。この方達が道化師の候補です。」

まさか自分から名乗り出る者が居るとは。
しかも4人も。

「………。道化師!ここで踊ってみろ!!」

「……!?」

連れてきて早々何を言っているのだ?
やはり王の言うことは理解できない。

そして困惑した様子の道化師達は舞台へと上がって行った。

「今宵みせるは奇跡で……」

「「!?」」

その声は確かに亡くなったはずの王妃の声だった。微かではあったがしっかり聞こえた。

全員がその場で呆然していたとき、また聞こえたのだ。

「さあ!カーテンを開けて!」

王妃の声。何が起こっているのか理解ができない。
そんな中、興奮した様子の王が言った。

「お前ら!早く踊るんだ!」

戸惑いながらも道化師達は位置につく。

その時、囁くように私に言う。

__「踊りませんか?」__


・今回自信無い
・ある曲を参考に
・初心者
・語彙力皆無 …です。

10/5/2023, 9:36:30 AM