Lacryma

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11/28/2024, 8:02:42 AM

どうして貴女は

見ず知らずの私を助けて

微笑みかけてくれたのでしょうか

その命が終わるまで

私に愛してると言って

私が貴女を傷つけて、悲しませてしまっても

貴女は最期まで私から離れなかった

どうしていつも優しくしてくれたのですか

それが、貴女の愛情だったのですか

11/25/2024, 11:11:56 AM

この世界は苦しみに溢れているけれど

どうしようもない悲しみに泣き崩れ

絶望に足が竦むこともあるけれど

それでもずっと、私たちは

希望を持って、光を追って

言葉を紡いで、支え合いながら

太陽の下で生きていきましょう

11/24/2024, 6:52:13 AM

もうどうしようもない

希望を託された勇者一行は

最後の砦を破壊して

私の身体も光に落ちていく

人々が私を惨いというのなら

彼らも私と同じ心を持っているのね

だって、作り上げた安息の地は

闇に生き、紡いだ理想は

彼らの光に気圧され、消えてしまったの

11/21/2024, 4:21:47 PM

門が閉まる寸前の時間に教会に駆け込み

一心不乱にお祈りをする

誰もいないこの時間なら

あの神父様と少しでもお話できるかもしれない

決して叶うことはないけれど

せめて想いを告げる機会だけでももらえたら

一人悶々としていると、隣から声をかけられた

「何をお祈りしているのですか」

驚いてその方を向くと、例の神父様がいる

私の隣に座っている。どうして

「つい気になって声をかけてしまいました」

そう言って微笑んで、私に

女神様、なんて悪趣味な

今までこんなことなかったのに

こんなにいきなり

まるで心臓が締め付けられるような

なんて言えばいいのかわからない

あぁ女神様、こんな私を笑っているのですか

女神様、私は一体どうすればいいの

11/20/2024, 6:51:44 AM

月の光が射し込む小さな教会で

女神の姿を象ったキャンドルを祭壇に置いた

あぁ、女神様

貴女が溶けて消えるとき

私の信仰心も燃え尽きるのです

こんな、人々の想像を形にしただけの偶像に

存在するかもわからない貴女に

恋をした私をどうか、許してください

これで貴女への想いに終止符を打つから

貴女が本当に存在するというのなら

どうか最後に、私の前に姿を現して

なんて、こんな馬鹿なこと

身勝手な自分がひどく滑稽で笑えてしまう

私は、貴女の存在すら信じきれていないのに

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