Lacryma

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門が閉まる寸前の時間に教会に駆け込み

一心不乱にお祈りをする

誰もいないこの時間なら

あの神父様と少しでもお話できるかもしれない

決して叶うことはないけれど

せめて想いを告げる機会だけでももらえたら

一人悶々としていると、隣から声をかけられた

「何をお祈りしているのですか」

驚いてその方を向くと、例の神父様がいる

私の隣に座っている。どうして

「つい気になって声をかけてしまいました」

そう言って微笑んで、私に

女神様、なんて悪趣味な

今までこんなことなかったのに

こんなにいきなり

まるで心臓が締め付けられるような

なんて言えばいいのかわからない

あぁ女神様、こんな私を笑っているのですか

女神様、私は一体どうすればいいの

11/21/2024, 4:21:47 PM