もち米

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3/13/2024, 2:50:13 PM

「願い」
ずっと隣で見守ることしか出来ない自分が嫌いだ。
僕はなんて、馬鹿なのだろう。
君には時間が無かったのに。
明日が来る保証はどこにもなかったのに。
なにか、なにか、なにかなかったのか?
なんでもいい。ただ、見守ることじゃなくて、なにか、彼女に伝えられたことはあったんじゃないか?彼女に最後まで愛していると、伝えることが出来なかったのか。。
あぁ、結局後悔ばかりが残ってしまった。
僕は、僕だけはそんな無責任な人間では無いと信じていたのに。心のどこかで、まだ君が僕の隣にいるって、勘違いしてしまっていた。僕がずっと隣にいると、、そう、思っていたのに。君はあっけなく僕の前から消えてしまった。
最後の言葉は、「ありがとう。」で、終わろうと約束したのに。僕は、「ありがとう」さえ言えなかった。君が、とっても苦しんでいるのを見るのが辛かったから。涙を堪える事に必死だったから。でも、君はもう、この世界にいなくて、もう、「ありがとう」なんて、言えなくて。
僕がどんなにお金持ちであろうと、天才であろうと、君のことをどれだけ愛していても、、手を伸ばしても、伸ばしても、届かないこの想いを、、、あぁほんとに、なんて馬鹿なのだろうか。
なんで、僕は隣で見守ることしか、出来なかったのだろう。
君の命の中に、僕は入れただろうか?
ある日君が言ったね。「もし、何か一つ願いが叶うとして、あっ、私が死ぬのは確実で、私の寿命が伸びるとか。そんなこと以外で、何か一つ叶うなら、あなたは何をお願いする?」
その時の僕は、ほんとに無責任だったよね。
その時の僕は、君が僕の隣にいるのは当たり前で、普通のことだったから。
「そんなの、君が死んだら願いなんて叶わないっ。」って簡単に言ったよね。その時、君は申し訳なさそうな顔をして、
「そっか、、。」と、笑っていた。
でも、本当はさ、、ちゃんと、考えてたんだよ。もう、君に伝えることは出来ないし、叶うこともないけどね。でも、きっとどこかで君が聞いてくれていることを願うよ。

「君が死ぬ1秒前まで、寿命を縮めて-。」

3/12/2024, 12:58:15 PM


「地面からの手紙」
「もっと知りたい。何故だろうか、私は大抵の人の考えていることは全てわかってしまう。
相手の仕草、相手のふとした眉をひそめる顔表情から、全てを分析し、ふと相手の思っていることはわかってしまうのだ。 なぜなら、常に相手の顔色を伺ってきた人生だからだ。
しかし、私はあなたに出会えて強くなれた。
ありがとう。
ただ、あなたのことだけが分からない。不思議だ。あなたが何を考えて、どんなことで楽しみ、どんなことで苦しむのか。知りたかった。もっと、もっと知りたかった。あなたの人生を花咲かせるような、、そんな自分でありたかった。すまない。それと、ありがとう。」
私は泣き崩れてしまった。これを書いたあなたはこの世界にはいない。
私はあなたと共に生きることを許されていないの。なぜって?私は最初から知っていたのよ。見えていたの。あなたが、私に大きな嘘をついているって。でも、私は優しいから。受け入れたの。この運命を。まさか、あなたが私のことをこんな風に思っていたなんて。でもね、あなたは大きな罪を犯したのでしょう?止められなかったのでしょう?自分の欲求を。だから、ずっーと、人の顔色を伺ってきた。私はもう、縛られないわ。たとえ、同じ運命になったとしても。だから、もう。
これ以上私のようになる人がいませんように。さぁ、早く私のところにおいでなさい。思う存分可愛がってあげるわ。
とは言っても、あなたはわたしとおなじ世界には来れないでしょうね。だって、あなたは、苦しまなければいけないもの。
その苦しみを乗り越えた先に私が待っているわ。それにしても、面白いわね、あなたは全く変わってない。どれだけ、私のことが好きだったの?笑えちゃうわ。だからと言っても、酷すぎないかしら?いくら私を愛しているからって、私を殺して、棺の中で保管しておくなんて。今頃あなたは泣きながら、苦しみと喜びの連鎖があなたを襲っているのでしょう?あなたは変わらない。前世のままね。もう、飽き飽きしてるの。あなたは、まだこの世界には来れないけれど。私は待っているわ。何百年、何千年、何億年でもね。私も、もっとあなたのことが、、、もっと知りたいわ。そして、話しましょう。私のことが嫌いになるくらいに。
今度こそ来世では、さようならよ。