cloudy=曇った。ガラスなどに曇りがある。不明瞭な
今日は書けなそうなので、これがお役に立ちますように。
良い夢を~
規則正しい六角形のチーズケーキと
キューキューと目まぐるしいヤカンの鳴き声に
うつつを抜かして仕舞いましょう。
無効票にあみだくじを描いた水面には
酸で湿ったポイを浮かべて
放って溶かしておいて
「溶けゆくそれを眺めるだけじゃ
きっとつまらない……」
数世紀過ぎ去ったサイダーの有効期限を
ねり飴の割り箸で
3文字分伸ばしましょう?
甘ったるい味が移らないといいんだけど。
どこか冷たい安心感に身を委ねてしまっても
ゆるゆるで心地がいいんだから仕方ないと思うの。
置き時計の短針をポケットに入れて持ち帰ったって誰も気が付きはしないみたいに、どうしようも無いこと。
(__折れる音)
洗濯した後見つかる、お気に入りの枝と同じ音。
つやつやの光沢がある焦茶の椅子に沈み込んで、
ミルクティーベージュの髪を背もたれに下ろしましょう。
五分ごとに貴方の指でさらりと靡かせて。
ルイボスティー片手に、非可逆と不可逆の逆説的な事象を数えること。
それは、深海のシリンジに零れ落ちた
昨夜のターコイズフリンジは…
青くどこかおぞましくて……
惑星とカーテンの裂け目で、
西暦1143年のヴィンテージワインを
たったひとくち。
貴方と飲みたいの。
月夜の境界線上には、
決して同じ氷に戻ることの出来ない
たった一度の生ぬるい、お水
今日も、ずっとずっとその先も。
わたしは、其処にいるって信じていました。
“先生、わたし、なおるんですよね。”
(永遠にも思えた、沈黙)
数百年後の、またまた夜のこと
貴方のつけた優しく痛々しい跡も
私を形作ったものたちが
みんなみんな消えてしまっても……。
ぽっかり 迷った
星型の可借夜の真ん中
キメラの余った部分は
何時、路頭に迷ったの?
アナタは昼の月への
違和感を消せない。
退屈な焦燥曲は
惑う指先と
たどたどしい仕草に微笑んで、
明日には見えなくなってしまいました。
あれもこれも、ロマンチックで良いですね?
ヘリウム入りの
風船のお月様
ふたつにちぎって
おそろいにしましょ。
電子機器を介した
貴方の、声は。
「少しにがてなの」
“さようなら”の前日には、
前日には……
ぁあ、ききたくない。
[リセット]
ふふ、あのね。
「良い夢を」がお気に入り。
憶えておいて