「子供の頃の夢」
━夢など見ずに現実を見ろ━
今、その言葉を噛み締めて生きています
金が無ければ夢など叶いません
就職条件を満たしていなければ入れません(なれません)
夢を見るなら低姿勢かつ
叶えられそうな夢を見ることをオススメします(?)
「どこにも行かないで」(一行詩)
思考はどこにも行かないで真っ直ぐ前を見て歩いて欲しい(?)
「君の背中を追って」(一行詩)
午後0時25分到着の最終時刻のバスの姿を見て必死に走る時計の針は24分刺している
「雨の香り 涙の跡」(詩)
通りの雨上がりの昼下がり
路上に転がる仲間の残骸
カラスに追われてる中でトラックにぶつかって
脳震盪起こしてる最中に轢かれたんだろう
仲間だった残骸は
カラスが突っついて羽を毟りとっている
辺りには羽が散乱している
車が通ると羽が舞い上がる
他の仲間たちは騒ぐこともなく
羽を毟りとられている仲間の姿を
傍観している仲間も居れば
残骸に目もくれずに
植え込みに潜んでいる虫を摘まんでいる仲間もいる
雨上がりのアスファルトの生臭い匂いに包まれて
僕は涙を流すことも跡を残すこともなく
土に潜んでいる虫を探して明日を生き延びることだけ考えた
「好き、嫌い」(詩)
好き、嫌いの以前に
人間性的
生理現象的に
受け付けられないモノがある
そう簡単に
好き、嫌いに分けられるモノではないのだ
「糸」(全て一行詩)
一方通行だらけの糸を紡ぐ黒い布に浮かび上がったのは色とりどりの糸の道
2cm間隔で模様を作るアナタの指先に糸が走る
布と布を繋ぎ合わせて 自分なりの布の絵画を紡ぐ
縦糸も横糸も切れてしまった関係性は繋ぎ足す長さがないのだ
一夜の糸に絆される紅の糸
千切れても結び直そうとする朱の糸は何処までも絡み付く
「届かないのに」(詩)
どんなに道具一式を揃えても
どんなに材料一式を揃えても
どんなに材料代を無駄にしても
本物には届かない
だって
アナタはワタシじゃないんですもの
ワタシが作った作品を
一から十まで
きっちり作り上げることなんて無理なことですもの
(あの方の作品のようになりたいのに
なんでなんでなんで、出来ないの…っ…!?)
少女は気付かない
何をどう足掻いても
目の前の作品のように
完璧な作品に届くことない原因を
その原因に少女が気付くのは
かの女が死んだ時だった