「La La La…good-bye」(一行詩)
傘をさしながらLa La La…と歌い、手を振る 「good-bye、boy」
「どこまでも」(一行詩)
引き摺られてどこまで行くのかわからないけど、背中…熱いんだけど?
「未知の交差点」(一行詩)
スクランブル交差点の真ん中にワープのマーク 何処に出るかは未知の交差点
「一輪のコスモス」(詩)
窓際に置かれた
一輪のピンクのコスモスに
恋をした雀は
白のコスモスを一輪挿しにさした
「秋恋」(2025/10/10)
秋めいた日にしか思ふ彼岸花は燃えて
秋冷めの道に貴方の手の温もりに浮き足になり
「愛する、それ故に」(詩)
営みした後に
君は僕を撲ることが
営みの一つとして捉えてるみたいだね。
撲った後にまた
君は僕の逸物を弄り○紋に逸物を挿入して
快楽を味わうことで
君は僕への愛する、それ故に
また営みをした後に
僕を撲るんだね
「静寂の中心で」(一行詩)
町中で雨の音だけが静寂の中心部で響き
静寂に包まれた部屋の中で聞こえるのはランプの燃える音
スクランブル交差点に立つ躍動感は静寂の中心に
静まり返る部屋の中心で君は木魚を一心不乱に叩く
点灯夫は静寂の中心に沿って灯し歩く
「燃える葉」(詩)
境内で焚き火してる坊主
般若心経を唱えながら
鋏で燃え盛る葉を寄せたり避けたりしながら
火加減を調整している
坊主の背後から一人の男の姿
「坊主自ら内で焚き火するか?」
「自分の家だし、ちゃんと水も用意してある。
腹ペコにゃ仏も勝てねぇのよ」
般若心経を唱えるのを止め
燃え盛る葉を避けながら葉の中から取り出したのは
アルミホイル包まれた物
軍手を手にはめ、そっとアルミホイルを剥がしていく
剥がされたアルミホイルから顔を出したのは
「焼き芋か」
「ほい。」
坊主は半分程アルミホイルを剥がした焼き芋と
軍手を男に手渡したのだった
「誰か」
迷い込んだ森の中
誰か居ませんか?
誰も居ないと分かっていても
問い掛けるのは
寂しいからかも知れないからだ
相手が誰であれ、
この見知らぬ場所から
離れたい恐怖心から逃れたいから
誰でもいい
「誰か」居ませんか?
「誰か」居ませんか?
迷い込んだ森に響く
ヒトリの
「誰か」
「遠い足音」
廃墟の何処からか足音が聞こえる
一つの足音かと思えば
二つ
三つと増えては消える
此方側に向かっているような
此方側に向かっていないような
遠い足音は
此方側に足を見せることもなく
姿を見せることもなく
一つ
二つ
三つと足音が増えたり減ったりを繰り返している