「ラララ」
帳簿台でジャ「ラララ」と回収された銭を鳴らすのは
会計係でパチパチと珠算を弾き帳簿と睨めっこ
「風が運ぶもの」
キミが咲いたことを知らせてくれる
「question」
日常生活において
機械化されたモノに対して
簡易的な対処方法で済む事もあれば
複雑過ぎて対処方法に手が負えないものもある
常に頭の上にはquestionだらけ
答え合わせのない
questionなんて誰が解決してくれるのだろうか?
堂々巡りに近い
questionに正しい回答は見付かるのだろうか?
「約束」
「ゆびきりげんまん
うそついたら
はりせんぼんのます
ゆびきった」
小さな男の子と女の子は
互いの小指を絡み合わせ小さく笑った
数年後
「指切り拳骨(げんまん)
嘘付いたら
針千本 飲ます
指切った」
かつての小さな男の子と女の子は
少年と少女になり
逢う度に、指切りげんまんを繰り返し
一時の逢瀬に微睡み別れを遂げる
しかし少女は大人になった年の日に
少年の横には見知らぬ男と手を繋ぎ歩いてる姿を見掛けた
「指切り拳骨(げんまん)
嘘付いたら
針千本 飲ます
指切った」
少女だった女の頭に
「指切り拳骨(げんまん)
嘘付いたら
針千本 飲ます
指切った」
の約束の歌が走馬灯のように巡る廻る
約束……したよね……?
互いの小指が絡む合う
約束の呪い
言葉の約束の呪いはいつから?
アナタはワタシとの「約束」を破った
だから喉に千本の針を突き刺して
指を切ってあげたの
床に転がる骸は
かつて「婚約者」になる「約束」の相手だった男
男の喉には千本の10寸の釘が突き刺さっていた
「……あの男はなに……?ワタシに飽きたの?
何が不満で何が足りなかったのっ?!」
女は高笑いしながら叫ぶ
女の指には小指はない
男の口に女の小指が入っている
女は高笑い
女のかつて小指があった所から血が流れ
「ねぇ、見てよ?ワタシさぁ、本当に愛してんだんだよねぇ…。
外でのアナタの無茶振りの行為に堪えてさぁ…ナカにバ〇ブ挿入されながらも外で歩いてるさぁ…椅子で射○されてさぁ…
…小指犠牲にしてまで…愛情見せたのに…なんで…?」
女は再び高笑いをしながら
男の小指を切り落とした
言葉は言霊
呪い呪い
言葉通りになったでしょ?
飲み込んではいないけど
「うそついたらはりせんぼんのます」
「ゆびきった」
「嘘付いたら針千本飲ます」
「指切った」
「ひらり」
一枚の紙が舞落ちる 出逢いの一枚ひらり ひらりひらり