「砂時計の音」
透明な時計に砂を入れた
さらさらさら
小さな音を立てて溜まっていく
音は小さく
音が無いようで
音があるようで
それでも砂は落ちていく
砂が無くなってしまったら
時計は役目を失うだろう
「消えた星図」
「限定販売の金平糖…知らない…?」
とあるビルのオフィス内で小柄の女性が椅子に座っているスポーツ狩りの男性に問い掛けていた。小柄の女性は馳部と云う。
「…悪い…」
スポーツ狩りの男性は葉月と云う。葉月は中身が空っぽになった金平糖が入っていたであろう小瓶を差し出した。
「私の…限定販売の金平糖…」
消えた星図は戻らない。星は葉月の胃に隠されてしまったのだった
「あい―こい=?」
「あいからこいに降格しちゃったてことはさ、それはもう
私に対して愛がないってことかしら?」
「梨」
テーブルには梨のコンポートが置かれていた。
端見れば家に帰って彼が梨のコンポートを作ってくれてると
云うシーンに見えるけど実際には違うのだ。
彼が何かしらの約束がキャンセルになった時に
梨のコンポートを出してくる。
「…相変わらずわかりにくいよね…えぇ…」
折り畳み式のテーブルでノートPCで仕事していた彼の脇腹を
足でグリグリと攻撃してやったのだった。
一先ず昨日のお題を。
後に15日のお題「愛-恋=?」を掲載予定です。
「La La La…good-bye」(一行詩)
傘をさしながらLa La La…と歌い、手を振る 「good-bye、boy」
「どこまでも」(一行詩)
引き摺られてどこまで行くのかわからないけど、背中…熱いんだけど?
「未知の交差点」(一行詩)
スクランブル交差点の真ん中にワープのマーク 何処に出るかは未知の交差点
「一輪のコスモス」(詩)
窓際に置かれた
一輪のピンクのコスモスに
恋をした雀は
白のコスモスを一輪挿しにさした
「秋恋」(2025/10/10)
秋めいた日にしか思ふ彼岸花は燃えて
秋冷めの道に貴方の手の温もりに浮き足になり
「愛する、それ故に」(詩)
営みした後に
君は僕を撲ることが
営みの一つとして捉えてるみたいだね。
撲った後にまた
君は僕の逸物を弄り○紋に逸物を挿入して
快楽を味わうことで
君は僕への愛する、それ故に
また営みをした後に
僕を撲るんだね
「静寂の中心で」(一行詩)
町中で雨の音だけが静寂の中心部で響き
静寂に包まれた部屋の中で聞こえるのはランプの燃える音
スクランブル交差点に立つ躍動感は静寂の中心に
静まり返る部屋の中心で君は木魚を一心不乱に叩く
点灯夫は静寂の中心に沿って灯し歩く