「雨の香り 涙の跡」(詩)
通りの雨上がりの昼下がり
路上に転がる仲間の残骸
カラスに追われてる中でトラックにぶつかって
脳震盪起こしてる最中に轢かれたんだろう
仲間だった残骸は
カラスが突っついて羽を毟りとっている
辺りには羽が散乱している
車が通ると羽が舞い上がる
他の仲間たちは騒ぐこともなく
羽を毟りとられている仲間の姿を
傍観している仲間も居れば
残骸に目もくれずに
植え込みに潜んでいる虫を摘まんでいる仲間もいる
雨上がりのアスファルトの生臭い匂いに包まれて
僕は涙を流すことも跡を残すこともなく
土に潜んでいる虫を探して明日を生き延びることだけ考えた
「好き、嫌い」(詩)
好き、嫌いの以前に
人間性的
生理現象的に
受け付けられないモノがある
そう簡単に
好き、嫌いに分けられるモノではないのだ
6/21/2025, 7:47:59 AM