「涙の理由」
最近、笑い過ぎて涙が出るようなお笑い番組てないよね。
ドリフ見たいなぁ。バカ殿見たいなぁ。
ドリフターズの皆が揃ってるのを見たいなぁ…。
(世代じゃないけど。カトちゃんとぶーたんしか居なくなっちゃった…寂しいなぁ…)
「束の間の休息」(一行詩)
一刻の無糖珈琲を飲む昼休み
◆
一刻一粒のチロルチョコ
◆
一刻のパイプ椅子で居眠り
◆
一刻の一服してくる紫煙
「力を込めて」
ドガアァンッッ
~♪~テロテロテッテッテーンッ~♪
―只今の記録185ダウン―
変なメロディとともにパンチ力の数字とランキング表が
パネルに表示された。
パネルには185パンチ力で2位のランク表示されている。
「ふむ。前の記録には及ばなかったが、見てくれ。
2位のランクに私の記録が表示されたぞ」
パンチングマシンと云う機械に黒髪を靡かせて
力を込めてパンチを出した先輩の表情は笑顔
その場に居たギャラリーがざわつき始める
「すげぇ…あのネーチャン、185キロあんのかよ」
「リクルート姿であれだけの力出せるて何者なんだ?」
「前の記録185の次にか…」
黒髪でリクルートスーツに身を包んだ先輩の手から放たれた
185と云うパンチ力の数字
「もうちょい上を狙いたいが…まぁ今日はこのぐらいだな。
最高が200か。少し鍛えれば出せるかもしれんな。
どうだ?後輩もやってみるか?」
ギャラリーは僕の方に視線を向けてきた
なんで僕を見るのだろうか…。
「い、いや。僕は遠慮しておきます。」
「そうか。楽しいぞ。機会があればお前も叩き込んでみればいい」
軟弱な僕のパンチ力をこの場でお披露目したら笑い者になるだけだ。
僕と先輩はパンチマシン機から離れた
ギャラリーの一人が先輩の記録を塗り替えようとしたようだけど
声からして失敗したようだ
「過ぎた日を想う」
「過ぎた日を思ってもあの日は戻って来ないんだ。
現実を見なさい」
カレーうどんを啜りながら云う先輩。またやさぐれている。
「…今度は何をやらかしたんですか?」
「失礼な云い方を。今も後悔してるんだ。」
先輩はカレーうどんを啜り、うどんを飲み込んだ後、遠い目をした
「何に後悔してるんですか?」
「…限定販売の馬のフィギュアをだな、たった1日の勘違いで
予約を見逃したんだ。その予約券を昨日偶然みつけてしまってな…。」
予約券には202x年10月6日と記載されている。数年前の予約券。
「私は予約締め切りを10月7日と思い込んでいてな、
7日に店に行って予約をしようとレジでこの予約券を出したら
予約は昨日で締め切りましたので無効ですと…」
「私は慌てて締め切りを見たんだ。そしたら6日…6日…ふふふ」
「限定販売の馬のフィギュアて…そんなに欲しかったんですか?」
先輩は限定販売だった馬のフィギュアの画像を見せてきた。
「良い馬だろう?私はこの馬のファンなんだ。
中々黒い馬が居るのはない。鬣が格好良いだろう?
額に星形の模様があるんだ。写真集も集めている。
出場となればレースを見に行く。ふれあいがあればふれあいに行く。
その馬のフィギュアが出るとなれば、必然的に買わざる得ない。
しかもこの馬の原型師が動物のフィギュアを作らせたら敵う者はいないと云われている人が担当している。この原型師のファンでもある。
絶対的に手に入れたいのだよ」
超絶に語る先輩のスマホにファンだと馬とファンだと云う原型師の作品が次々と映し出されいく。ついでに先輩が集めているその原型師の
コレクションも見せ付けられている。
「しかし…私は絶対的ミスをしてはいけないミスをしてしまった」
「その言葉、仕事にも使って欲しい言葉ですよ。使う場所を間違えてます」
先輩の視線はスマホに向けられ、耳には届いていないようだ。
「…数週間後に呟きの方で馬が届いたと云う報告呟きを見てな…
この時ばかりは呟きを見るべきではなかったと後悔してな…。
あの日のことは今も忘れずにいるよ」
先輩は冷め始めたカレーうどんを再び啜り始めたのだった。
「踊りませんか?」
真夜中の森の奥て月明かりを浴びながら、
赤のヒールの音を立てて
ジブシープリーツスカート
黒髪を靡かせて
ジブシーダンスを踊る
両手を天にかざして
美しくユラユラさせる動きをして
指先まで神経を尖らせて
アナタを誘惑させて
ココロを踊らせて
さぁワタシと一緒に
踊りませんか?
踊らされてるのは
ココロまで
この身体は
アナタの掌の上では
踊らせないわ