「私の名前」
私の名前?めーこよ。飼い主が付けてくれたのよ。
私は二卵性でと柄の違う兄弟がいるわ。
片方はおーこ(同じ柄)で柄の違うのはカギシマ。三人きょうだいよ。
いつもはめーこて呼んでる飼い主だけど、
たまに、大奥やお局とかばばぁとかて呼んでくるわ。
どうやら私の性格を見てのあだ名みたい。
失礼しちゃう。私にはちゃんとめーこて名前があるのに、
飼い主本人があだ名付けてあだ名で呼ぶって、どうなっているのかしら?
まぁ良いけど、もうそろそろ、あら、
あの二人は何処に行ったのかしら?
ご飯の時間だから呼んでこないと。またね。
「視線の先には」(一行詩)
視線の先には群青色の空
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視線の先にはつめた~い無糖の珈琲が入った自販機
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視線の先には君が冷や酒を飲み干し掛けている喉元
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視線の先には素足でうなじをさらけ出してる無き姿人よ
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「私だけ」(一行詩)
それは本当に私だけに見せてる表情かしら?
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私だけ本当のお金の存在を知っている
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「私だけが特別」自惚れているお局様よ
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私だけが知っているわ アナタのツキの無い顔
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私だけだろうか切手・包装紙収集をしているのは
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私だけだろうかガラホに戻りたいと思っているのは
「遠い日の記憶」(一行詩)
遠い日の記憶を引きずって死に切れぬ
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遠い目をしている君の視線の先にはバニーガール
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遠い日の夏に男根をなぶる悲しき哉
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遠い日の君の乳房を思い出すバスタオル
「空を見上げて心に浮かんだこと」
夏の朝方の群青色の空を見上げれば
虚空の表情になり
下を見れば
現実に引き戻され
ちっぽけな世界に
虚空たる空が広がって
余裕がある内は
幾つたる表情を見せる
気候を見せ付けられるのだなと
心か荒れても
空はいつもの表情なら
それで良いし
空が荒れてるなら
お前も私と同じなんだと
思える精神的余裕だ