泣かないよ
若い頃は
泣かないよって強がって
泣いてないよって無理してウソついて
大丈夫大丈夫って言い聞かせて
一人の時にだけ泣いてきたっけ
何に抗っていたのかもうわかんないほど時間が経ったね
その頃の私に今の私が言えること
苦しかったよね
辛かったよね
淋しかったよね
そんな自分が嫌になることも多かったよね
でもね、大丈夫じゃない私も認めていいんだよ
まずは私は苦しいんだ、泣きたいんだって思っていいよ
誰よりも自分が自分の状態に気づいてあげると楽になるよ
そしてそのうえで他の人にも優しくできるようになるから
嘘だと思って試してみて
少し肩の力が抜けて楽になる
ちょっと素直になることで
自分のことを好きになれる
はず
ぜ~んぶ私が体験してきたことだからさ
これから先も沢山のいいことに巡り会えるから
思いっきり人生を楽しんで!
枯葉
真っ先にイメージしたのは、私の知ってるあの大きな桜の木の落ち葉
色とりどりの葉が地面に落ちていると
テラコッタカラーのモザイクタイルを敷いたようでとてもキレイ
さらに様々な色のパターンは一枚たりとも同じものは無く、唯一無二の存在感を示す
寒い時は朝露の水分を含んでしっとりと輝き
日中は日差しでぐんぐんと水分を奪われ乾燥する
その独特な乾いた音と靴の上からでもわかるあの「パリッ!」とした感覚を味わいたくて、ついつい踏んでしまいたくなる
落ち葉拾いも欠かせないが
その軽さゆえひと所に集めては風で飛ばされ…
最近は簡単に燃やせないからそれはそれは大変
昔は焼き芋焼いたり焚き火をしたり楽しかったな〜なんてことも思い出される
また桜の落ち葉の香りも楽しみだ
目を閉じて息を吸い込むと桜餅の香りがしてる
季節はぜんぜん違うのに、なんかちょっと春を感じさせる
見上げると葉は落ちてしまい枝ぶりばかりが露わになってはいるが、蕾達は黙って着実に春の準備をしているから健気でたくましい
四季が巡るのは大変なこともあるけど、こうやって五感で楽しむこともできるのは、それはそれで素敵なことだな
誰よりも
誰よりも秀でたところなんてなくても
誰よりも努力することなんて出来なくても
誰よりも誠実でも無いけれど
そんな私でも毎日を生きるだけの価値はある
誰よりもなんて人と比べなければ
私は私を好きになって、なんだか楽に生きられる
そんな気がする
10年後の私から届いた手紙
今日、いまこの瞬間が
これから先の人生で一番若い私だと教えてくれた
幸せそうだね
今を大切に、感謝しながらそれを実現していきます
10年を先に歩んだ私からのプレゼント
ありがとう
バレンタイン
あれは小学校5〜6年の頃だったろうか
バレンタイン当日の朝、教室に全員が揃う頃
とある男の子が登校するやいなや、自分の机をガサガサと音を立てて漁った後
「ない!!オレの机にバレンタインのチョコが一個も入ってないー!」と大声で叫んだ
私の記憶では牛乳瓶の底みたいなメガネのお世辞にもモテるような感じの子ではなかったはずだが、
そのタイミング、言動、彼のキャラクターが相まって、あまりの面白さに教室のみんなで大爆笑したっけ
彼のその時の本意はわからないけど
みんなを楽しませてくれた彼は、今どこでどんな大人になっているだろう
幸せでいてくれたらいいな