突然の君の訪問。
風邪で会社を休んだ日
突然うちに訪ねてきた君
全く予想していなかったから
嬉しさがこみ上げ
かえって熱が上がりそう
君のサプライズは大成功
割と勘の鋭い私には
風邪引いたくらいでなきゃ
多分こんなに驚くことできなかったよ
雨に佇む
みんなみんな流してほしい
私の中に知らない間に澱のように溜まった
黒い感情
それに気づき自分を変えたいと思うなら
この雨に佇み
そのなかに身を置けば
涙を流しても
きっと誰にも気づかれない
黒い感情を流して今日小さく死んだら
明日また小さく生まれ
新しい私で毎日を歩んでいこう
向かい合わせ
久しぶりに電車に乗った
向かい合わせの座席に目を向けると
7-8人の乗客のその殆どが手元のスマホに目をむけ
何やら指を動かしている
学生や社会人問わずである
更には立っている乗客も
つり革や手すりにつかまったりよりかかったりしつつも同じ様相
ゲームなのか情報収集なのか
はたまた何かの勉強中なのか
なんだか忙しないな…と感じて
思わず私は目を閉じた
やるせない気持ち
実家の両親
さすがに老いがはっきり目に見えてくる
ちょっと入院したときには
驚異的な回復を見せたものの
筋肉が落ちますます小さく
弱々しく見えることもある
あんなに頼りにしていたはずなのに
いまは頼られることも多い
自然の摂理とはいえ
これは結構やるせない気持ちを感じざるを得ない
救いなのは毎日なんやかんやと
2人で楽しんで笑っていてくれること
海へ
互いの気持ちはなんとなくわかり合っていた
けれど決定的な一言が足りない
微妙な関係のあなたと私
休みにはふたりでドライブや食事へ出かけた
周りからは付き合っているとみられることも
夏のあの日、食事のあとに夜の海へドライブ
いろんな話をしながら辿り着いたのは
彼の学生時代の思い出の海
駐車場に車を停めてきれいな星空を眺める
彼はルーフを開け運転席のシートを倒して空を眺める
私にも同じように倒して楽に空を見たら?と促してくれた
私がそこでどうしたかというと
「ううん、このままでもキレイに見えるよ」
と彼のさりげない私への誘いをサラッと流してしまったのである
なんの警戒心もなかったからこそ出てしまったのかもしれないけれど
今思えばなんというしくじり
もう少し何かに気づいていれば、違った今があったかもしれない
数カ月経ってからその時のことが二人の中で話題に
「あれは…もう兄のようにしか見られてないのかと思ったよ」と苦笑
その後少しだけご縁はあったものの離れてしまった
当時の私は自分への好意やキラキラしたものがやたら面映ゆく恥ずかしくて、素直に受け入れられなかった
現実の自分を晒すのが怖かったのかもしれない
「海へ」というお題がきっかけで蘇った
私の甘酸っぱく苦い思い出
今はどんな褒め言葉もお世辞も
「ありがとうございます!」と、受け入れることにしています(笑)
おばちゃんってラクよね