春風とともに
毎年思い出す、初めて付き合った彼の言葉
私は4月生まれ
夜ごはんを御馳走になった誕生日の夜
帰り道の公園で少し待っててと言い残し彼は何処かへ
トイレにでも行ったかな
少し肌寒い空気の中ベンチに座って一人待つ
少し終わりかけの桜が、それでもまだ綺麗に咲いていた
少しして彼が戻ってきた
その手には何と誕生日ケーキが
驚いてると
ここで食べよう、とお皿とフォークを準備する
二人で夜の公園でケーキを食べていると
強めの風が吹いて桜の花弁が沢山舞い散った
それを見ながら彼が言った一言
「桜の綺麗な季節に生まれて良かったな」
「この季節に生んでくれたお母さんに感謝やな」
ボンヤリと光る街灯
薄く発光するような桜の樹
風に舞う桜の花びら
夜の公園で食べる誕生日ケーキ
初めての彼と
印象的な言葉
こんな少女漫画みたいなこと本当にあるんだと思った
ドキドキ、甘い
私のアオハルな思い出
『春風とともに』
桜。
世の中の花は数あれど、
個人的にこんなに心踊り愛する花は無い。
願わくば桜の下で春死なむ
と詠んだ気持ちがとても分かる
本当に、桜が好き。
桜が咲き始めるあのウキウキと
高揚する気持ち
1年を通して幸せの絶頂であると言っても
過言ではないほど、私は桜にやられている
そして
サクラチル
意味は色々と捉えられるが
文字通り桜の花が終わり、花弁が風に舞う季節
本当に、本当に寂しい
複雑で、落胆に近いえも知れぬ気持ちになる
毎年この繰り返し
季節にこんなに翻弄される時期は
サクラチル
時だけである
【桜散る】
小さい頃
私の家にはお雛様はなかった
理由は弟が大分やんちゃな子で
お雛様の首をもいだりして
めちゃくちゃにしてしまうと予想されたから
母は女の子の私にお雛様を
買ってあげたかったそうだが
叶わなかったと
ひな祭りには友達の家に行って
お雛様を見せてもらっていた
そんな子供時代
そして大人になった今
沢山の雛人形が家にある
旅先で伝統工芸品など見かけると
お内裏様とお雛様のセットを
せっせと買ってきてくれた
愛ある雛人形を並べて
ちらし寿司を食べる
今日は楽しいひな祭り
【ひなまつり】
食べることが好き
食欲、止まらない
お酒も嗜むけど、飲むことが目的じゃなくて
美味しいご飯と一緒に頂く
美味しいお酒を味わうことが前提
私には食べることの一部
昨晩は珍しいメンバーで飲み会
かなり欲に任せて飲み倒した
はしご酒して
久しぶりにショットも煽った
もちろんショットに合うオツマミも
更にとどめに深夜のラーメン
欲望に忠実に過ごした夜
身体や健康のことも気にせず
心がスッキリ!
たまにはこんな、欲望に負ける日も良い
反省しては台無しなので、反省はしない
【欲望】
命について考えたのは、幼稚園の時
(私は大人びた、可愛げのない子だったと思う)
その時は生きるとは、命とはどういうことなのかではなく
死ぬってどういう事なのかと考えていた
自分が死んだらどうなるのかと
怖くなって泣いて、親を困らせた記憶がある
それも命について考えたと言えると思う
命について考えた、(世間一般でよく言われる)小さな命
でも、そもそも小さなって何?
子供?赤ちゃん?動物?植物?物理的にミジンコ?
なにか明確な意識思考を持って考えなければ
小さい、大きいは出てないと思う
死ぬことを怖くて泣いた私は
命の大小は考えなかったし
自分が小さな命であるという自覚もない
生きるもの自身に、大小は関係ない
自分と別の生きる物が、そう評価するだけ
【小さな命】