夢幻劇

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9/27/2024, 10:33:01 AM

カサ、カサ、カサ

枯れた落ち葉でいっぱいの、暖色のカーペットをふむ度に、
心地よい音が聞こえる。

カーペットをよく見ると、どんぐりがところどころに落ちている。

ヒュー、と吹いた風に寒さを感じて、身をすくめる。

いつもは早まる足も、少しばかり遅くなる。


“あぁ、秋だなぁ”


ビュー、と風が強まってきた。

名残惜しく思うも、寒さには耐えられない。

足早に帰路を歩いていると、ふわっといい匂いが鼻をついた。


“さつまいもだ”


焼き芋の、蜂蜜に似た甘い匂いにつられて行くと、50代くらいのおじいさんが「焼き芋いかが〜」と決して声を張っているわけではないが、しっかりと聞こえる、そんな声で呼びかけている。

ぐぅ〜とお腹が鳴り、聞こえていないかドキドキしつつ、おじいさんに焼き芋ひとつを貰い、代金を渡す。

お礼を言い、あちち、と熱さに驚きながらも、手の中の温もりに秋らしさを感じる。

えもいわれぬ愛おしさを胸に抱き、家に帰った。



【秋🍁】
あんまり納得してないです。

9/24/2024, 12:18:49 PM

記憶
衰えていく、忘れる
忘れないようカタチに残す、遺す
ノコしたモノで蘇らせる、懐かしむ


残すは、全体のうち消費されていない部分
遺すは、価値あるものやことに対して、価値の一部でも損ねることなく、その全てを次の代に引き継ぐこと

【形の無いもの】
断片だけ。

9/23/2024, 9:43:33 AM

『おぅい、無視するなってぇ』


ねちっこくて、嘲笑を明らかに含んでいる声がする。

いや、そんなもの聞こえない。なにも、聞こえないんだ。そうだ、聞こえない。聞こえない。


『なぁ〜あ、いつまで無視すんの?』

クククと喉を鳴らして笑いながら、またも嘲笑する声が。


『おいってぇ』

…うるさい。


『なぁ〜なぁ〜』

…うるさい。


『ククククっ』

うるさい、うるさい、うるさい、うるさい。


「うるさいんだよぉっ!!」ハッ、と我に返る。

しまった、と口を手で覆うももう遅い。


ニチャァという効果音と共に奴が放った。



「みぃ〜つけた」


【声が聞こえる】
久しぶりの更新です

9/8/2024, 7:41:14 PM

ドクドクと脈打つ鼓動がどんどんはやくなるのがわかる


あまりにもはやく、そして大きい鼓動は
聞こえているのかもしれないと不安になる


ドクドク、ドクドク

ドクドクドクバクバクバクバクバクバク


いつしか鼓動は鳴る音を変え、
身体中の至る所から冷や汗が湧き出ている


バクバクバクバクバクバクバクバクバクバク


““ガタッ””


隠れていた机の脚を、ぶるぶると震えていた私の足が蹴った


あ、。


見上げると、あいつの、不気味な顔がすぐそこにあった


ゃだ、っ

9/7/2024, 10:32:17 AM

踊るように

洗濯物が舞う

その隙間に君の笑顔がある



【踊るように】

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