夢幻劇

Open App
9/1/2024, 9:02:03 AM

僕は、不完全だからさ。

君に、僕の完全じゃない部分を補って欲しいんだ。

僕も、君の完全じゃない部分を補いたい。

そうやって二人で支え合って、君と、完全になりたい。


完全じゃない僕は、だめですか?




____完全じゃなくても、いいに決まってるじゃない。







みたいなシーンあったらいいなぁ


【不完全な僕】

8/26/2024, 10:32:19 AM

「んで、動機と凶器は?」

「っだから俺じゃないって!」

「はいはい、もういいから。あのな、監視カメラにお前の顔がバッチリ映ってるわけ、わかるか?」

「っだからそれは双子の弟でっ、」

「はぁ、またそれか。お前の双子の弟はお前が十歳の時に死んだ。調べりゃわかるんだよ」

「うそだ!あいつは生きてる。この目で見たんだよ!」

「わかった、わかった。んで、動機と凶器は?」



薄暗く心做しか寒い部屋で、
警察と向かい合わせで取り調べを受ける。


俺とそっくりのあいつの罪を被せられて。

8/21/2024, 9:38:22 AM



  “そのとき”まで、さようなら。

  いつかのあなたに出逢うそのとき、
  私はきっと涙するはず。

  姿が、声が、性格が変わったとしても、
  変わらず私だから。

  あなたを見つけだすから待っていて。


  きっとあなたと私はまた出逢える。

  だから、泣かないで。
  あなたの笑顔が私を照らしてくれる。


  さようなら。



  【さよならを言う前に】

8/16/2024, 3:34:16 PM

気づいた時には、頭から離れなくなってた


違う、思い込みだ、
何度もそう思おうとした


だって、そうじゃなきゃ、おかしい、
離れることはなく逆にそのことで頭がいっぱいになった


変に意識して、普段通りがわからなくなった


何も悪くないあの子達を妬んでしまう自分に、
どちらかに決めきれない自分に、
またひとり抱え込んでしまう自分に、
嫌気がさす


だれも、なにも悪くない


ただ自分だけが悪いのだ


だから、この思いはここで消化する




スタートラインにすら立てないから、
その場に立つことなく済むように、
息を潜めていてくれ

この■■よ



【誇らしさ】
ちょいとこのお題は難しかったのでやめて、別のお題で書きました
このアプリ家族もやっているので、どうか見つからないことを祈ります
四角に入る部分は想像にお任せします

8/16/2024, 5:51:48 AM

「...ぅお''ぇっ」
日付を跨いでから早一時間。仲間に酒場で浴びるように酒を飲まされたフーゴは、人っ子ひとりいない港町の端で、ひたすらに嘔吐していた。

「...気持ち悪」

はぁはぁと息を切らしてぽつりと呟いたそれは、口の中に残る吐瀉物に対してなのか、水面に写る自分の醜い顔に対してなのか、はたまたその両方なのか、本人以外知る由もなかった。

視線を少し上げ奥にずらすと、水面に映る月が、キラキラと輝いていた。

今日は満月か

そんなことをふと思いながら、持っていた水筒の水で口をゆすぐ。

そうしてしばらく夜の海を眺めていると、酔いもだんだんと覚めていった。
帰るか、と思い立ち上がると、急に動いたからか、少し目眩がしてふらついた。

「いちち」

と小さくもらし、帰路に着いた。

家に着くあいだ子守唄というべきか、幼い頃、顔も覚えていない母親が歌っていた名もない唄を唄って歩いた。

街から離れた場所にある古びた灯台の家の窓辺に座ると、夢心地の目で満月を眺め子守唄を唄い、フーゴは眠りについた。


【夜の海】

Next