あるとき12歳の頃の自分の日記を見つけた。
おそらくそれが初めての、宿題では無い「日記」。
アンネ・フランクの真似をして、日記帳に名前をつけていた。
日記は他愛のない日常が簡単に書かれている。
(厨二病発症前の日記でよかった。ホッ)
飼っている犬やハムスターのこと、
仲良しの幼馴染と自転車で遠くまで行ったこと、
算数が好きじゃないこと、
面白かった本のこと。
本当になんてことない小さな日々だったけれど、もう過ごすことが出来ない宝物のような一日一日だった。
三日坊主かつ気まぐれに書かれる日記は途中で終わっていた。
その日々の延長で今、あの日記のように気まぐれにここに文章を書いている。
いつかまたこの日々をかけがえないものと思えるように過ごしていきたい。
鏡に映っているものは必ずしも正しいとは限らない。
私達は脳が補正した世界を見ている。
同じものを見ても感じ方が違うように、
見えるものは少しずつ、隣の人とは異なるのかもしれない。
何が正しいかも人によって違う。
あなたの、私の、正しさは
自分への問いかけであり人に押し付けるものでは無い。
鏡に写す自分の感じる「正しさ」は
その鏡の向こう側を思うところからはじめたい。
いつまでも捨てられないもの
まぁ無理に捨てることは無いよ
今の君にはまだ必要なものだ
心が動かなくなった時
何も感じなくなった時
役目を終えたそのときに
そっとお別れしたら良いよ
夜の海は眠っているように見えるが
そっと眼を開け静かに生命を抱いている
ごうごうと鳴きながら波たて
こうこうと照らされる凪の月
どんな日もそっと生命を抱いている
自由の女神は女性ではないらしいよ。
転校生が呟いた一言が妙に頭に残った
車輪を素早く回転させて丘を駆け下りる
にんげんではない神には性別がないのかも
乗り心地の悪いガタガタの道に声をあげつつ
つまらないことを考えてみた私は神さまの
てのひらの上で気付かず踊る小さな存在