風を切ってスイスイ漕いでいく
肌を撫でる向かい風が時に心地よく時に寒い
ある日は都会の細い路地の障害物を交わして
反対にどこまでも広がる草原の中を走る
険しい崖道を慎重に通ることもあれば
分厚い雪に覆われた道を掻き分けることもある
荒波の上を渡ることだってある
未知なる生物から必死に逃げ切った後
開放感を味わいながら汗を拭う瞬間が
きっと堪らなく気持ちいいのだ
今日も変わらず自転車に乗って
どこまでも続く旅の道を走っていく
次はどんな町で誰に出会えるのだろう
『自転車に乗って』
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※ポケモンの話です
どうにも考えすぎな性分で
あれこれ些細なことが気になりすぎて
元々ネガティブ思考なのも相まって
心の健康は保てても疲労ばかり蓄積している
それは感じていました
起きていると脳や心を休ませることができないので
深く長く眠ることで強制リセットしてます
『心の健康』
一定のリズムで体の中心に響く低音
何層にも音を重ねて目紛しく変わるコード
心地良く調整を重ねたハーモニー
天まで貫かんばかりの圧倒的なメロディ
君の音楽で世界が平和になることはないけど
君の音楽に出会えた私は幸せを噛み締めている
どうか君の奏でる音楽が
争いの火種や道具として使われませんように
『君の奏でる音楽』
ツバの広い麦わら帽子
眩しく反射する真っ白なワンピースは
腰まで伸びた髪と共に風に揺られて
手には大きくて四角いカゴバッグ
白い肌でも日焼けを気にせず
足元はサンダルか裸足か
彼女の立つ場所は
青い空に白い雲が浮かぶ
どこまでも広がる海に砂浜か
それとも
一面に満開のひまわり畑か
どこで見たか曖昧だけど
誰もが思い浮かべる夏の風物詩
『麦わら帽子』
始まったばかりはワクワクと
途中、長い道のりに飽き飽きと
ここらで一息下車してフラフラと
遊びすぎてウトウトと
そろそろ着くかもドキドキと
旅路が走馬灯になってウルウルと
終わりの地に一歩踏み出した時
僕は一体何者になれたのだろう
『終点』