テーマ『秘密の箱』
怒りだ。私がずっと抑え込もうとし続けてきたもの。それは、怒りだ。
怒ってはいけないという、呪いにかかっている。
怒りを出すことが、どうしてもできない。
怒り始めたら止まらなくなって、相手を傷つけてしまう気がする。
誰かを傷つけたらきっと私は、自分を許せないだろう。
ほんの些細なことだった。
簡単だが手順の決まっている軽作業を任された私は、納期を間近にして、ただひたすらにファイルを袋に詰めていた。
そこに、手順を知らない人が適当に見様見真似で割り込んできた。
教えていないのだ、正しい手順で袋詰めできるはずがない。
『手順がこうこうで、違いましたよ』。
翌日私は、作業の手順が間違っていたことを相手に伝えた。本当はその場で伝えたかったのだが、相手が他の仕事に呼ばれてしまってできなかったのだ。
その日、手順の間違いを伝えた数時間後。
私はてっきり、相手は「そうでしたか、ごめんなさい」と謝ってくるものだと思っていた。
しかし実際は違った。
その日は職場に人数も少なく、閑散としていた。
相変わらずファイルを袋に詰めていた私に、その人はこう言い放ったのだ。
『もう少し、言い方がありますよね』
怒りを含んだ口調だった。
言い捨てて相手は立ち去った。
その瞬間頭が真っ白になり、私はトイレの前で過呼吸と共に嗚咽した。
帰宅後もしばらく経っても、冷たい怒りの言葉は私の記憶に鮮明に残って消えなかった。
そして思い出すたびにジワジワと、私の恐怖を煽り続けている。。。
出来事から少し経った今だから分かるが、本当は相手にこう言いたかったのだと思う。
『ちゃんと仕事のやり方を聞かず勝手にやった挙句、親切に教えた私に逆ギレするとは、どうことじゃゴルァ!!
なめたマネするんじゃねぇ、貴様をかぼちゃプリンにしてやろうか!』
…とまあ、最後にふざけてみた部分もあるが、私は怒りを出すのも消化するのも苦手だ。
だからこうして、カタチだけでも文字にしてみた。
ここまで読んでくれた人がいたなら、ありがとう。
まだ他人の怒りも、自分の怒りも怖いけど、いつかちゃんと伝えられるようになったらいいなと思う。
テーマ【秋風】
半袖では寒くなってきた今日このごろ。
ちょうどこの間、公園に鮮やかな黄色いコスモスが咲いているのを見かけた。
秋の訪れを実感しているのは、私だけじゃないはずだ。
時に。感じたことを書くというのは、なかなか難しい。
事実だけを述べるのは割と簡単だが、そこに感情や感覚を乗せるとなると、どうにも上手くいかない気がしてしまう。
最近になって、文章を書きたくなった。読書の秋ならぬ執筆の秋かもしれない。
以前は毎日のように何かしら書いていたのに、今では書くことが怖くなってしまった。
理由は簡単だ。正解を求めてしまうから。
こう書いたら不格好だ。なぜこんな変な書き方をしたのだろうか。
過去に書いたものを振り返るたび、自己批判が始まる。
その自己批判はそのうち、『どうせ書いてもまた批判するのだから』という、自分に対する諦めと落胆の気持ちにつながってしまう。
『どうせ、いいものなんか書けないのだから。』
しかしね、過去と現在の自分よ。
書いていて楽しいことだってあったじゃないか。
不格好でも、下手くそでも、曲がりなりにも文字の羅列に生み出されたキャラクターは、確かに動いてくれていたよ。
それはつまり、物語として成立したという一つの証明じゃないだろうか?
かく言う今、この文章を書いている私は。
『私』というキャラクターが考えている事柄を、文字にして伝えている。
そこに正解不正解はないと、少し自分を許してあげられないだろうか?
すぐにとは言わない。ただ、その衝動は宝だ。大切にしたいんだ。
秋風に物寂しくなる日もあろうこの季節を、私という人生プレイヤー(登場人物)が。そしてここまで読んでくれたアナタが、少しでも充実した時間を過ごせますように。
愛を込めて。
『今日あったこと』
・仕事へ行った、そして帰ってこれた。
・ロー◯ンの抹茶シュークリームが美味しかった。
・疲れから、漠然と自分が仕事で何か悪いことをしたように感じたが、それは妄想だと自分に言い聞かせた。実際、私は何も悪いことをしていない。
・明日の精神科で、カウンセリングを受けたい旨を伝えようと考えた。目的は幼少期の育て直しをできないかと思い、専門家に協力して欲しいからだ。
ただ、これまで出会ったカウンセラーでろくな人がいなかったため、期待はあまりしないようにしようと思う。
テーマ『後悔』
自分のやりたいことを、もっと頑固に貫かなかったこと
親や祖父母がダメだと言っても
やりたいことは
私が私であるための証だから
過去に戻れたら
子ども頃の私に言ってあげたい
『思い切り、わがままを言っていいんだよ
周囲の目を気にせずたくさんダダをこねて
それでもダメだったら不満をぶつけて
親や祖父母を困らせていいんだよ』
でも、私にとって親や祖父母って
かなり怖い存在だから
たとえ過去に戻れたとしても
気の小さい私には無理だったと思う
でも子どもの頃にできなかったぶん
大人になれた今を
思い切り楽しみたいね!
親や祖父母のせいにしないって
すぐには難しいことだけど
後悔を今から少しずつ取り戻せたなら
『自分で叶えられる』って実感が持てる日が来たら
過去の楽しみを今に取っておいたんだって
そう思える日が来ると
きっと、信じてる
テーマ『子どものままで』
子どもと大人の境界線って、どこなんだろう
子どものままで大人になった感覚があるから
いったい今、自分が大人なのか子どもなのか分からない
本当は、子どもと大人に境界線なんてなくて
どっちも混じり合ったまま
人は生きていくのだと思う
大人でも子どもでも関係なく
自分らしく生きていけたらいいな