仕事で、私らしくないことをした
いつもなら、少しくらいの事なら冷静にこなせていたことが
何故かその日、その時、その瞬間
あれは私じゃなかった、私らしくなかった
いつも人には優しく親切に丁寧に…
なんて言い聞かせてた
「バランス…」「バランス…」なんて心で呟きながら
忙しさで余裕がなかったから?
数ヵ月振りに体調崩したから?
気付けば自分に言い訳をしていた
今日だけは許して…
今日だけはは許して…
私はいったい、誰に
許して欲しいんだろう?
違和感をそのままにしていくと、
そのうちただの景色になって
何も感じなくなってしまう
その時感じた違和感を無視しないで
ただの景色にしちゃいけない
自分に対しての戒めの言葉
知らなくていい…
涙の理由なんて、
そしたら貴方はずっと、その意味を
考えていてくれるでしょう?
今だけ私の事だけを
考えていてくれるでしょう?
その横顔をずっと見ていたいな
その瞳をずっと見つめていたいな
ほんの少しで良い
ほんの少しで良いから
心の中の風景は
いつもモノクロ
淋しい場所で、
時には落ち着く場所でもあった
埋もれてしまいそうな
衝動に怯えて
無理矢理自分に色んな色を
貼り付けてみたけど
何か違和感だらけなんだ
それがいつかのボクだった
今の僕に見えている
景色はモノクロ
だけどそれで良い
それだからいっそう
ホントに見たいものだけ
光輝いて見えるようになった
大切なモノにだけ
いつも気付ける事が出来たなら…
大好きな人たちはいつも輝いていて
誰かの言葉に色が宿る
大切だと、大好きだと
思えるものが増えていくたび
モノクロの景色に
色が宿っていく
気付けば世界は
前よりずっと温かかった
波打つ音に 香る夏草
風の便りに 誘われて
あの日の君を 思い出す
裸足のまんまで 駆け出して
無邪気に笑い じゃれ合った
突然の雨にも 怯えずに
あの日の僕ら 遠い空に
今も輝いてる
夏草に埋もれて 君を抱きしめた
手を繋いだなら もう二度と
離したくはないと願ったのに
夕暮れに染まる 海を見て
言葉もなく ただ頷いた
夏が終われば 夢も消えて
現実(いま)へ帰る 僕ら