もしもタイムマシンがあったなら
中学生時代に戻りたい。
一年三組に戻りたい。
おい自分、今隣の席にいる奴のこと結構好きだぞ。
いや、めちゃくちゃ好きだぞ。
早く気づけ。
そして、行動しろ。
さもないとそいつ、他のクラスメイトに取られるぞ。
今でもたまに後悔してる。
とにかく早く自分の心に素直になれよ。
今一番欲しいもの
私は「夢」が欲しい。
小さい頃は持っていたはずなのに、
気がつけば手放していた。
あの頃は絶対叶えられるって思ってたけど、
歳をとるにつれ、悪い意味で現実が見えてしまった。
夢に向かって進んでいくことが辛くなってしまった。
楽しかったはずの努力が、
いつのまにか苦痛になっていた。
こんな私だけど、新しい夢を見ていいですか。
もはや叶えられるかどうかなんて二の次なんだ。
夢に向かって足掻く事を楽しめる、そんなクレイジーな大人になりたい。
私の名前
凄く自然に、ごく当たり前というように
君は私の名前を呼んだ。
昨日までは苗字だったのに。
でも、バレてるよ。
君の頬が赤く染まっていること。
視線の先にはいつも、君がいる。
気がつけば目で追っている。
これが恋だと気づくのはまだ先の話。
「俺さ、実は大樹のこと好きなんよな。恋愛的に。」
私が片想いし続けていた和人は衝撃の発言をした。まさか自分の片思いがこんな形で幕切れをするなんて思ってもみなかった…
悲しみよりも驚きが勝った。
和人と大樹は部活もクラスも同じで、いつ見ても2人でいる。休み時間には2人でじゃれあったり、放課後の受験勉強だっていつも2人で机に向かっている。
確かに凄く仲のいい2人だなとは思っていたけれど。
和人はそんな行き場のない想いを抱えて生活してたなんて想像すらしてなかった。
そういえば先日、私、和人、大樹の3人で高校から帰っていると、目の前の公園でおじさん2人が手を繋いで歩いていた。
それを見て大樹が
「やば!流石にやばい」
って呟いてたなぁ。大樹には1ミリも悪気無いんだろうけど、和人実は傷付いてたんじゃないかな…
そう思うと心がギュッとなる。
それに私、凄くいじっちゃってたよ…
2人が余りにも仲良しだから。
「あんたら付き合っとるやろ笑笑」
って冷やかしてしまってた…
自分の無責任な発言で、和人を苦しめてたかもしれないと思うと、どっと後悔の念が押し寄せてくる。
片想いで辛い思いをしてるのは私だけだと思っていたけど、もっと辛い思いをしている人が目の前にいたなんて。
誰も報われない哀しい話。
だけど、自分の気持ちにちゃんと向き合う素敵な和人の事を好きになれて良かった。
君が今後少しでも幸せな未来に進める事を祈ってるよ。
だから、私は和人にこう言った。
「応援する。」