ちゃちゃ

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5/24/2024, 1:03:15 PM

「もし、昔に戻れるとしたら何時がいい?」
そう問いかけてきたのは高校以来の親友

「何時がいいかな?中学位?」
中学校で折れ曲がってしまった私は言いながらしまった!と思う…


「それじゃあアタシに会えないかもじゃん」
クククッと屈託のない笑顔
「てかさ、今の知識を持ったままやり直したいょね~」

ホントにそう思う。
そうすればあんな男と出会わなくてすんだのに…

「ま、やり直してたらアンタの可愛いおチビちゃんは生まれてないか…」

そうだった…。
私と彼女は砂場で遊んでいる娘を見て目を細めた。

「あの頃の自分がいたから、今があるんだょね」
私は空を見上げる。

「そ、そ。辛かったし、これからも大変かもだけどさ~きっと大丈夫♪終わり良ければ全て良し!ってまだ、先はなげーなぁ」

彼女はまた、クククっと笑う。
つられて私も、ククっと笑った。


【あの頃の私へ】

5/22/2024, 12:48:42 PM

「バタン…」
その音で、彼の機嫌が悪い事がわかる。

また、やっちゃった…。

出がけにだけはケンカしたくなかった。
けれどもう、これが日常

そばにいて欲しかっただけなんだけどな…。
私は大きくなったお腹をさする。

大丈夫…明日の朝には帰ってくるのだから。
また、明日には会えるのだから…。



「あーヤバいヤバい!遅刻ぅー」
玄関へ向かう娘を慌てて追いかける。

「いってらっしゃい」
「はいはいーいってきまぁす!」

ヤバい~絶対遅刻ぅ
…お母さん「いってきます」しないとめっちゃ怒るんだょね~マジ急いでんだけどぉっ!
どうせまた夕方には帰るんだからぁ~いちいち面倒くさい別にいいじゃん!


…気をつけていってらっしゃい。
あなたはちゃんと帰ってきてね……

「パタン…」


【また明日】

5/21/2024, 7:59:14 PM

王様はわかっていた。
賢い者にしか見えない服なんてない。
あるわけがない!

まず、この洋服作ったって嘘つき達

処刑リスト入り!

「まぁ、素敵な服ですわ!」
「王様、早くお召かえくださいな」

コイツら…処刑!
どいつもこいつも
賢いフリしやがって

しかし、ホントに着たふりすんの?
これ…パンイチよ…

本物の家臣を探すためにはいたしかたあるまい。

「王様バンザーイ!」
「素晴らしい服だ」
「キラキラ輝いてるぞ」
「とてもシックで素敵」
「いゃあゴージャスだなぁ」etc……

なんとまぁ!
民衆までも賢いふりをしよる

えぇい!
みんな処刑!

「王様…裸んぼ?」

ピンボーン♪真の賢者見っけ!
ってえぇっ?

「なんて事をいうんだ!愚か者め」
「この愚か者を捕らえろ!」

あわわ…なんという事だ…


……こうして王様は
いつまでもパンイチで過ごす羽目になりましたとさ

めでたしめでたし

ちょっとナナメなアンデルセン童話

教訓…どんなに正しい事でも
1対10なら負けてしまうという理不尽。
多数派が正義となる不思議
正義とは不透明なモノですね…

【透明】


5/20/2024, 11:11:05 PM

「ピコン♪」
通知音と共にポップアップされたスマホの広告

何なに?【理想の相手ツクール】?
マッチングアプリか何かか…

指先が動く

27歳=彼女いない歴
自分でいうのもなんだがかなりモテる
老若男女問わず…人気者のようだ
なのに…

「理想ねぇ…」
「お前は理想が高すぎるんだょ」
結婚が決まった友人に言われたっけ…

まずは自分のプロフィールか…
かなり細かい
次は相手について…と

登録に小一時間、自分の理想を詰め込んだ

【……アナタニピッタリノオアイテハ…】

思わず画面を覗き込む…とその瞬間

俺はスマホをソファへ投げた


…【アナタノリソウ】
ブラックアウトした画面に写った自分の顔



【理想のあなた】



5/19/2024, 10:31:54 AM

死ぬばいいと思ってた…
居なくなるじゃなくて
死ねばと…

大恋愛だと思っていたのは私だけだった

結婚しても
子供ができても……

あの人は変わらなかった

愛が、憎しみに変わった
死んじゃえばいいのに…って

ホントに死ぬとは……ね(笑)



めっちゃ幸せだょ
ゴメン
死んでくれて
ありがとう

【突然の別れ】
不謹慎ですみません

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