お題、放課後
学生時代には戻りたいとは思わないけど、もう一度体験してみたいなあとは思います。
ネタは思い付きませんでした
寝不足で倦怠が蔓延る脳と体を無理に起動させ、寝床から何とか起き出す。
窓際のカーテンを開けると、朝の日差しと空気が部屋に差し込み、室内が明るくなる。
眼下には動き出した日常があり、通勤や通学中の大人や学生が歩道を歩いている。
朝の挨拶や他愛ない会話、車や自転車の走行音が聞こえる。
彼らにとって普通の一日が、これから始まるのだろう。
「……っ!」
涙が溢れてきて、カーテンを雑に占める。
太陽の光が遮られ、暗闇が部屋に戻る。
その事にホッとして、だけど安堵した自分がまた情けなくて、どんどん涙が溢れる。
涙の訳は、どうして自分は普通でいられないのだろうか、と。
どうして、自分には当たり前が当たり前でないんだろう。
ポトポトと涙が止まらず、そんな自分を隠してしまいたくて、カーテンに包まって嗚咽を溢した。
「書いて」のお題が、一週間程一気に先に出してくれたらいいのに。
そうしたら書き貯めたり、一つの話に複数のお題を使ったりして、お題を浮かして束の間の休息が取れるのに。、
過ぎ去った日々を思う。
今日は疲れた明日に、とか、仕事帰りに少し休んだ後に……とおもっていると、直ぐに午後七時を過ぎて「書いて」のお題が更新されてしまう。
そして、力を込めて言うのだ。
「また今日も何も書けなかった……!」と。
そして更新されたお題には直ぐにネタが思い付かないから、少し考えてから書こう。
うん、そして今日も疲れたから、今は寝よう。
……そして、また明日になったら力を込めて言うのだ。
「お題を書いている時間がない!ネタが思い浮かばない……!」
静寂に包まれた部屋にようやく帰ってきた。
誰もいない、私一人だ。
女の独り暮らしは危ないだの、結婚がどうのと周囲は五月蝿いが、この静寂と孤独感がなによりも変えがたい