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1/28/2024, 12:50:03 PM

 優しさの温度が源泉掛け流しじゃないといいな。だっていつか枯れてしまったら悲しいからさ。善意が何億もの邪念でかさ増しされてくれていたらいいね。きれいなものばかりだと勿体ないから。世界ってたくさん痛ましいことばかりでできているようだし、ちょっと世界平和に寄与しようか。お墓にいっぱいお花が咲いていて嬉しそうな顔がかわいいね。文字の一つも読めないまんま生きたらいいよ。
 痛みを訴えて強さを上告してみよう。サンタさんがまだ来てくれるのなら、ください。知らせないことを、読ませないことを、壁の内側に匿ってしまう弱さを、優しさと呼ぶ権利とかを。
 傷つけ合うことが真理だっていうのではなく、そこに痛みを感じる崇高さを喜んでみたいね。みんな人間みたいだ。隣の席の人に無邪気に笑いかけるような、導火線を切るみたいな華やぎが、どうか本物でありませんように。

1/27/2024, 1:27:48 PM

 明けない夜を連れてくるよ。祈りに似たもっと無様な何かで瞼を覆って、痛々しさを噛み殺した。萎れない花があるだろうか。砕けない星があるだろうか。
 その向こうで無邪気に笑っていた誰かは、そのままここで、死ぬのだろうか。軽やかなステップ。重ねた手の平の温かさ。恥ずかしそうな笑顔のピントがずれてしまわないように。美しいまま終わればいいのに。
 灰色がかったフィルムと、もう照準の合わせ方を忘れ去られたカメラで世界のどこまでが写し取れるだろうか。運命が自らを嘲るように笑った気がした。放してしまえば崩れ落ちる思い出を、眠りにつく一瞬前のゆらめきを。もう一度。もう一度。
 震え声の旋律。涙のダンスホール。風に靡く髪と広がるスカート。事切れてはじまる回顧録。さあ、私に身を委ねておくれ。

1/26/2024, 2:06:29 PM

 小指の付け根の横のところが擦り切れて痛くって、うまく歩けなくなるまでは幼さが代わりになった。
「なくなってはじめて気付いてばかりでは何も意味はないんだよ。」
 そうかな。
 夜明けの空に消えていく星々より美しいものばかりなんだけど不安なばかりなんだ?あの星を落としてみせたら考えなくていいことばかりだ。この重力で。笑顔になってくれるなら靴底が擦り切れるまで走るからさ。半年は掛かると思うけどさ。
 優しい魔法で地獄を見せてよ。月の石を掴んで。肩にかかる詩吟の温度だけが秘密の合図だった。きみをこの世界でたった一人にするための冒険譚のための犠牲になる準備を、バックパックいっぱいに詰め込んだ。
覚悟だった。

1/24/2024, 5:30:47 PM

 未来が今を決めるために存在しているんだとしたらどうしちゃう?くだらない乱数調整みたいな日々をさ、これから一体どうしちゃおっか。スマホから聞こえる泣き声に優しい言葉を探して過ごす深夜。支えになったとしてそれに意味はあるのかな。ただただ空を飛んで過ごす。
 もしかして、何億の可能性が偶然だって思ってる?過去からの逆行が真実だとしたら、Q.私の今日のお昼ご飯はなんだったでしょうか?ハンバーガーだよ。玉ねぎがたくさん挟まったトマトソースのハンバーガーだったんだよ。幸せな記憶は話してあげなかった。つまり線引き。ピクルス的な存在。
 笑えないなあ、これが私のエレメント?最初から配られたカードじゃつまらない話しか組めないかなあ。それって能力不足かな。イエス・キリストみたいな人生を送りたいな。聖人じゃなくていいから。
 誰一人存在していなければいいのに。この人生を覗く第三者がいたらいいのに(18禁作品でないとして)。この世界に蔓延る悲劇も惨劇も全部作り物なんだとしたら、悲しまないでいられるかな。無理だろうけどさ。洞窟に影が伸びて、私達は影絵に勤しむ人生を送る。作り物に差した。慈しんで。逆光を。

12/16/2023, 12:40:34 PM

 弱くなくなるのが怖いよぉって言ってる人にどう声を掛けたらいいんだろう。誰かにとって誰かっていうのは須らく無力だね。溺れている人に手を差し伸べたら水に引きずり込まれてしまうことがあるなんていうけれど、結局2人とも助からないんだもんな。
 風邪を引かないように気をつけてね。って言って意味のある人じゃない。君に欠けた部分はここじゃないから、時間の無駄をしているなあ、っておもう。
 意味がないんだもんね、全部。君にとって都合の良いことはどうも信じられないんだろう。消えたような気分で話せなくちゃ、ね。

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