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10/13/2023, 12:16:17 PM

靴のまま水溜まりに入ること
虫を素手で捕まえること
ケシカスでねりけしを作ること
ドッジボールのルール1つで大喧嘩になること

自由帳だけで何時間も遊べること
物語の続きを自由に想像できること
花丸のために必死に頑張れること


子供の時は当たり前だったことが、当たり前じゃなくなったのはいつからだろう。
境界線はどこにあったんだろう。

子供のようになれたら、と思う。
その反面、それらができなくなった自分はもうすっかり大人なのだと。
時々、そう思う。

10/1/2023, 1:37:55 AM

「小テストの結果どうだった?」
「...30点」
「出る問題分かってたのに、よくそんな点数とれたね」
「むしろよく3問当てたと思うよ私は!!」

くだらない話。笑い話。失敗談。とりとめのない話。
天気、テスト、部活、ご飯、友達、エトセトラ。
話題が尽きることはない。


帰り道、時計の長針1周分にも満たない時間。
私と君の時間は、変わらない。明日もきっと。

明日も、明後日も、来週も、1ヶ月後も変わらない。
なら、来年は? その次は? 違うクラスになったら? 卒業したら? 
......君に、恋人ができたら?



それがイヤなら、イヤだと思うなら。
イヤだと感じてしまうなら......。



9/30/2023, 3:50:32 AM

最近、本当に集中できなくなった。

動画は10分でも長く感じるし、短編小説ばかり手に取ってしまう。
ずっと気になってた映画のDVDを見ている間に、何度もスマホを触ってしまう。

良くない。非常に良くない。

集中していて、周りの音が聞こえなくなる瞬間が、私の生活から消えてしまった。

せめて、せめてその環境を作るくらいしなければ。

テレビを消して、音楽を消して、スマホは遠くに置いてくる。
謎の不安と、あの誘惑を消してやったという優越感。

さぁ、この静寂に包まれた部屋で何をしようか。

9/27/2023, 12:52:44 PM

『通り雨だろうし、すぐ止むだろ』

「って、言ってたのはどこの誰でしたっけね」
そう言いながら、隣の男を睨み付ける。
分かりやすく目を逸らされた、この野郎。

雨が降っている。かれこれ20分以上。
降り始めよりもかなり強くなって。

こんなことなら、濡れるの覚悟でダッシュすればよかった。

明日提出の課題をやらないといけないのに。
妹に狙われているアイスが冷凍庫に眠っているのに。
昨日録画したドラマを早く見たいのに。

最悪。超最悪、な“はず”なのに。


「早く止まねぇかなぁ」


ーー悪くない、だなんて、そんなこと。



9/23/2023, 10:35:09 AM

いつだって、キミは私の先を行く。
小さい頃からそうだった。

補助輪なしの自転車も、逆上がりも、平仮名を覚えるのも、レギュラーに選ばれるのも。

全部全部、私より先に達成してしまう。

ジャングルジムもそうだった。
2段目に足をかけて半べそになる私を置いて、キミはスルスルと1番上まで登っていく。
「良い眺め!」と笑うキミが羨ましくて、妬ましかった。

あれから何年もたったけれど、私は今だにキミと同じ所まで行けないようで。

懐かしのジャングルジム。
老朽化だの、子どもが落ちると危ないだのと、今度撤去されるらしい。

3段目に足をかける。手汗が止まらない。怖い。
うん、一生無理だな。

それでもいいと思えるくらいに、私は大人になっていた。

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