有無は語らず
#178「特別な存在」
盤上の白黒に
定義せよ
沈黙に
赤を置く
山が燃える
#177「バカみたい」
舞台「孤独な男」
拘りの極み
排他的思想
視野狭窄な皇帝
礼節を欠く
無礼千万
観客は私一人
臆病者と肯定
途中退席
ブラボー!
#176「二人ぼっち」
「もう、どうでもいいことかもしれないけど。アイツ、なんか犬を飼ってる女と暮らしてるみたいだよ。あのまま」
「へー。今度は犬?」
「そう、犬。」
「どんな女なんだろうね。どうでもいいけど」
「どんな?うーん、お前とは似ても似つかないな。髪の長い地味な女」
「なんか、想像つく」
「そうか?」
「私が使ってたもの、そのまま使ってるんだろうね。無駄にならなくて良かったかも」
「そんなもんか?」
「そんなもんね」
「一応、知らせてくれてありがとう」
「うん……まぁ」
「気にしないで。まぁ、正直まだね、ふと……思うことがなかった訳でもないし。かと言って、何も気持ちは変わらないし」
「なら、よかった」
「うん、よかったよ」
昨晩、母とくだらない話でつい長電話になって、気づいたら日付が変わる10分前で。
猫が擦り寄ってきたので、少しだけウェットパウチのフードを小皿に置いてやった。
それから、多分……寝た?
母が明日、お彼岸の墓参りに行くとか何とか。
ああ、それで。妙に納得。とはいえ、会話しながら、ずっと「これは夢だな」と思いながら話していた。
あちらの父は、どうやらすっかり馴染んでいるように思えた。
どこにでも行けるのが楽しいのか。
「心配」を口実に饒舌なのは、変わってなかった。
さて、そろそろ珈琲を飲み終えたら、図書館にでも行こう。
#175「夢が醒める前に」
29歳のクリスマス・イヴ
彼の鼓動が止まった
遺作はドラマの主題歌になり
歌詞では
鼓動はバクバク鳴り
旅が始まる
そっちの夜更けはどう
こっちの夜更けは
相も変わらず耳障り
あなたの声にまだ
胸が高鳴る
夜明け前
#174「胸が高鳴る」