真聖ロマネ

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「もう、どうでもいいことかもしれないけど。アイツ、なんか犬を飼ってる女と暮らしてるみたいだよ。あのまま」
「へー。今度は犬?」
「そう、犬。」
「どんな女なんだろうね。どうでもいいけど」
「どんな?うーん、お前とは似ても似つかないな。髪の長い地味な女」
「なんか、想像つく」
「そうか?」
「私が使ってたもの、そのまま使ってるんだろうね。無駄にならなくて良かったかも」
「そんなもんか?」
「そんなもんね」
「一応、知らせてくれてありがとう」
「うん……まぁ」
「気にしないで。まぁ、正直まだね、ふと……思うことがなかった訳でもないし。かと言って、何も気持ちは変わらないし」
「なら、よかった」
「うん、よかったよ」

昨晩、母とくだらない話でつい長電話になって、気づいたら日付が変わる10分前で。
猫が擦り寄ってきたので、少しだけウェットパウチのフードを小皿に置いてやった。
それから、多分……寝た?

母が明日、お彼岸の墓参りに行くとか何とか。

ああ、それで。妙に納得。とはいえ、会話しながら、ずっと「これは夢だな」と思いながら話していた。

あちらの父は、どうやらすっかり馴染んでいるように思えた。
どこにでも行けるのが楽しいのか。

「心配」を口実に饒舌なのは、変わってなかった。

さて、そろそろ珈琲を飲み終えたら、図書館にでも行こう。


#175「夢が醒める前に」

3/21/2026, 2:26:03 AM