「今度会ったら話すね」って
一度も会ったことないけどね
本当の名前も知らないね
こんなこと他の誰にも言えないね
って、そんな話はしてきたかな
近づいたら遠のくのは
お互い様で似ているね
求め合わないことが最善策
不安にならない距離でちょうどいい
あなたはあなたで
私は私で
大好きだってことにしておこう
#97「ささやかな約束」
あなたと最後のお茶会
はじまり
はじまり
クリームパイとダージリン
おかわりのかわりに
キスしよう
さよなら
さよなら
フランボワーズとミルクチョコ
とろけるくらいに愛してね
みんないなくなったけど
それでも最後は
あなたと二人
抱きしめあうより
お茶しよう
#96「もしも、世界が終わるなら」
「ずっと一人はさみしいよね」
と言う、あなたの元に
今すぐ飛んで行けたら
いいんだろうけど
でも、あなたの方から
私に会いに来てくれても
良いんだよ?
「私が一緒にいるよ」
とは、まだ言わないけど
あの時のさみしさは
杞憂だったって
一緒に笑って
お茶してる日が来ると思うよ
#95「答えは、まだ」
僕たちはお互い弱虫だから
何にもならなくて
それでもいいでしょう
一方通行で行先は不明でも
あてがなくても
それでも二人でいれば
最後の日も怖くないって
始まりのベルが鳴って
きっとまた出逢う
僕たちはお互い弱虫だから
何にも言い出せなくて
それでもいいでしょう
マップさえあれば
今まで通りルート共有
テキストはいらない
僕たちは惹かれ合って
新しい一日にログインしよう
何かを求めることはしないで
きっとそのままでいられる
最後の朝日を一緒に見よう
#94「センチメンタル・ジャーニー」
もしもし、あのさ、今…
外にいるんだけど。
ああ。えっと、用っていうかさ。
その…何してる?
とくに何も?
そっか。
えーっと、そっちは月とか見える?
月とかってって。
まぁ、うん、どうかな?って。
「月、こっち今夜は見えないよ。曇に隠れてる。」
わかった。うん、じゃあ…
おやすみ。
こんな
つまらないやり取りしかできなかったのに
ボクのどこが良かったんだろうね?
キミは
#93「君と見上げる…🌙」