真聖ロマネ

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3/21/2026, 2:26:03 AM

「もう、どうでもいいことかもしれないけど。アイツ、なんか犬を飼ってる女と暮らしてるみたいだよ。あのまま」
「へー。今度は犬?」
「そう、犬。」
「どんな女なんだろうね。どうでもいいけど」
「どんな?うーん、お前とは似ても似つかないな。髪の長い地味な女」
「なんか、想像つく」
「そうか?」
「私が使ってたもの、そのまま使ってるんだろうね。無駄にならなくて良かったかも」
「そんなもんか?」
「そんなもんね」
「一応、知らせてくれてありがとう」
「うん……まぁ」
「気にしないで。まぁ、正直まだね、ふと……思うことがなかった訳でもないし。かと言って、何も気持ちは変わらないし」
「なら、よかった」
「うん、よかったよ」

昨晩、母とくだらない話でつい長電話になって、気づいたら日付が変わる10分前で。
猫が擦り寄ってきたので、少しだけウェットパウチのフードを小皿に置いてやった。
それから、多分……寝た?

母が明日、お彼岸の墓参りに行くとか何とか。

ああ、それで。妙に納得。とはいえ、会話しながら、ずっと「これは夢だな」と思いながら話していた。

あちらの父は、どうやらすっかり馴染んでいるように思えた。
どこにでも行けるのが楽しいのか。

「心配」を口実に饒舌なのは、変わってなかった。

さて、そろそろ珈琲を飲み終えたら、図書館にでも行こう。


#175「夢が醒める前に」

3/19/2026, 5:28:22 PM

29歳のクリスマス・イヴ
彼の鼓動が止まった

遺作はドラマの主題歌になり

歌詞では
鼓動はバクバク鳴り
旅が始まる

そっちの夜更けはどう

こっちの夜更けは
相も変わらず耳障り

あなたの声にまだ
胸が高鳴る

夜明け前


#174「胸が高鳴る」

3/19/2026, 8:42:51 AM

つい、うっかり
生まれてきてしまった

ほぼ、年子の兄のせいで
するりと安産

真昼間

母体のダメージは少なく
昼休憩中の連絡で
駆けつけた

父は間に合った

らしい

不条理だ


#173「不条理」

3/17/2026, 1:10:32 PM

きみと出会って、きみの歌声で初めて知った。
ケツメイシの「涙」
二人は恋をして、小さな部屋を借りた。
キッチンに立つ、わたしの鼻歌も「涙」になった。

あの頃、わたしは何者かになりたくて、
きみとの未来にも憧れていた。

きっと、恋のままでもよかったのに。
ごっこ遊びを型にはめようとしたから、
二人の関係は少しずつ狂い始めた。

きみと過ごした春夏秋冬。
二度目の春は、来ないまま。

どんな言葉を交わして、別れたのか。
思い出せなくなるほど、月日は経った。

ふと、聞きたくなる「涙」


#172「泣かないよ」

3/16/2026, 4:05:55 PM

便利さにかまけた
愚かな知能の集大成
言語は記号

意図せず持たされ
同意する

「不正確な回答をする」
殺意のない兵器

裁けず

アンインストール


#171「怖がり」

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