きみと出会って、きみの歌声で初めて知った。
ケツメイシの「涙」
二人は恋をして、小さな部屋を借りた。
キッチンに立つ、わたしの鼻歌も「涙」になった。
あの頃、わたしは何者かになりたくて、
きみとの未来にも憧れていた。
きっと、恋のままでもよかったのに。
ごっこ遊びを型にはめようとしたから、
二人の関係は少しずつ狂い始めた。
きみと過ごした春夏秋冬。
二度目の春は、来ないまま。
どんな言葉を交わして、別れたのか。
思い出せなくなるほど、月日は経った。
ふと、聞きたくなる「涙」
#172「泣かないよ」
3/17/2026, 1:10:32 PM