本数で伝わる想いより、あなたの血肉で赤く咲く花に魅せられたい。言葉なんかじゃちっとも信じられない私の不安を掻き消したいのならやっぱり花を生けて頂戴。いつか枯れる花より戻らない栄光で着飾って、不快なほど薫って、粘着性の愛を滴らせて、私にだけ咲くその花を摘みたい。あなたの日々を摘み取って少しずつ増えてゆく花を愛したい。共有したすべての時間が花びらを散らすその光景を眺めていたい。酷いって思われても私は落ちてゆくあなたの花弁ひとつひとつが一等美しく見えるのよ。単調な言葉では足らないの、私の春。冬の赤薔薇。散る前に枯れて仕舞えば私が最期の愛しい人かしら、ねえわたしだけの永遠の花束。
永遠にしたいのなら瞬間を捨て去って。
永遠の花束
瞳をとじて想うのはおなじことばかり
毎夜ぶり返す熱がまだ冷めやらず
心ごと全部まるで電流が流れたみたいに
何度でも甘く痺れさせていてよ
瞳をとじて
見えずとも行くべき道を行くあなたの心こそ羅針盤
羅針盤
空白が支配している
君の香りさえ残っていない
脳内で君の笑顔だけが繰り返し上映されている
どうすれば立ち止まってくれる?
ただ去っていくその背を見つめて
君の秘密を共有できたような夢ばかり見ていた
知ったような口振りで何一つ教えてはくれない
わたしの本当を知っていたのは君だけだったのに
振り返ってわたしの涙を見てよ
わたしを見てよ
空白ばかりで思い出せるものなんて何一つ残ってない
ただ君の笑顔だけが繰り返し流れていく
雨の中も君がいなきゃ傘さえ差せない
ただ君へかける言葉が見つからないだけ
カメラロールに君はいない。
ただひとりの君へ
溺れてゆく暗闇のさらに奥深く
あたたかさとまっくらだけが包んでる
溺れ続けたらきっと悲しいなんて思わない
水圧で動けないよ
涙も溶けていくばかりで
泡と共に浮かんで消えるこの海ぜんぶ透明な涙
雨が降るまでは泣けないからただそばにいて
透明な涙