執着だけで息をする
味のないガムを噛み続けるような日々と
くだらなさが競争する街に頭痛がする
我慢ならなくなって不潔ばかりを嫌っている
明日の味を知るにはどう生きれば良いか
今日までを許すにはどうすれば良いのか
自分の吐いた唾も飲めないような口先ばかりで
どうにも動けなくなってしまったみたいだ
置いていかれる
心だけが前に進めないまま
置いていかれる
私が好きだった私に
ただ、置いて行かないでほしかっただけだ
自分自身のことがなんにもわからないなんて
そんなこと考えたことも無かったんだよなって。
私の心だけを置いて時間は進んでいってしまうので、もう何がなんだか分からないまま命を浪費している気がします。無能感に苛まれる前に新しい事で私を上塗りしていかないと空っぽになってしまいそうな位で、成し遂げるには短い人生の殆どを過去に縋り付いていないと上手く生きられない私を体は置いて行くのです。
行かないで
あなたにいつか会うところ
虹の向こう、煙突よりずっと上の方
小鳥よりも高く飛んで会いにいく
翼の生えるまで花の降る場所で
青空より雨が恋しい
どこまでも続く青い空から あなたに触れた雨が落ちてくる
オズの魔法使の歌が好きです。
天に昇る時にみんな虹の橋を渡り、そして昇った後は思い出される度に花が降るのだとか。とても素敵だと思いますが、叶うなら遠くから花を贈るのでなく、虹の向こうまで鳥になって会いに行けたらなと思います。でも私は鳥にはなれないので、仕方なく自身に言い聞かせています。あなたに触れた雨が降りてきて私に触れているのだと。青空も雨も大好きです。
どこまでも続く青い空
心の乖離に北風が吹く
羽化する頃にはきっと春
衣替えたらすぐ出会えるかしら
エメラルド色の柔らかな心をどうか見せて。
今すぐに助けてほしいのに不器用なあなたは「大丈夫」って笑うだろうから、衣替えのたびに思い出してほしいんです。
逃げていいし殻にこもったっていいよ。だから何も言わないまま溶けてしまわないで、どうしようもなく一人な時はそばにいさせて。そしたら同じ蛹で眠りについて、また春が来たら一緒に笑ってくださいね。あなたが与えてくれた温もりで、私も春が来たことに気がつけますから。
衣替え
あなたに伝えるために生きている。
喉で音を奏でることはできないけれど、
言葉を綴って歌っている。
歌は届くだろうか。
語り尽くせるだろうか。
伝えたいことの半分もうたえないだろうけど。
声帯を震わさずとも伝わる歌
声が枯れるまではまだ死なない歌
掌で耳を覆ってみたら、私の歌が聞こえてくる。
声が枯れようときっと鳴り続ける歌が。
音を挟まなくてもあなたの歌が届くように、わたしも届けたい歌があるのです。そうして語り尽くすまでは枯れない命の歌が永遠に、誰かの胸に残り続ければいいなと思います。
声が枯れるまで
始まりはいつも炎。
まるで、自身を火葬するような。
抜けた髪や切った爪を嫌悪するのは
それが自分自身だからだ
私だったものを簡単にゴミ箱にすれられようか
単調な空想ばかりに脳を酷使している
後ろめたさで息をする
コンベアの上を流れる魚を見下ろす
これが私でない証拠はないだろう
頭を落とされるまでの命拾いをする繰り返し
神に祈れば長生きできようか
死人に口が無いのなら、閉ざす者みな死人か
謂れもなく衣を濡らして生きるのだ
だって生きてる確信はないでしょう
一切合切を溶かす炎を始まりとする
沈黙は金。死人に口なし。というのなら、余地もなく燃えた方が楽だと思う日もあります。自他すべて嫌悪しつつも終わりに恐怖するよりは楽だと。まるで逆らわなくなった途端死んだような心地は気分が良くない。天国が存在するなら、死をもって初めて幸福は始まるのではないでしょうか。
日曜は暗いことばかり考えてしまいます。
みなさん一週間はどこから始まりだと考えていますか。
私は毎日。始まった日に終わる、そして終わるなら始まる。あたりまえですね。
始まりはいつも