「さよならを言う前に」
さよならをする前に、終電の話になって
じゃあまだ遊べるじゃん、となって
夜開いているカフェを探して、コーヒーを飲みつつ結局さよならは先延ばしになる。
「空模様」
下の子が生まれた日
友人からのLINEで「おめでとう!こちらは虹が出ています」と連絡が来たのが印象的だった
そうか、虹が出ていたのか
「いつまでも捨てられないもの」
子どもの服や玩具は状態が良ければ人の手を巡り巡っていつまでも残り続ける
自分が子どもの頃使っていたものが自分の子どもに巡ってくることも。何事もご縁だ
「誇らしさ」
絵を描くのがずっと好きで、ずっと描いてきた
自分より絵が上手い人が常に周りにいた学生時代。羨望と嫉妬と絵が好きな気持ちを糧に描き続け、社会人になって遂に周りに絵を描く人がいなくなってしまった
仕事の関係で絵を描くこともあり、私の画力は同じ部署の人は知っていた。皆んな上手い上手いと褒めてくれ嬉しい。嬉しいが、最初から上手かったんでしょ?のスタンスで来られると凄く腹立たしい
私の絵は20年近い好きと努力の結晶である。それを全て無かった事にされ褒めて頂いても、侮辱されているようにしか感じられないのだ
逆に「貴女の絵が好き」って言われるのが一番嬉しかった。私の絵は私の好きの集大成だ。私も私の絵が好きなのである
「夜の海」
初めての宿泊学習。小学生のときに一泊二日で海に行った
宿泊学習の前日はバケツをひっくり返したような大雨で、てるてる坊主を作って明日は晴れるように祈った。祈りが届いたのか当日はまあまあな曇り空であった。ちょうどいい天気である
天気が怪しく開催が危ぶまれていた夜の海岸での花火もクラス皆んなで楽しむ事ができた。やっぱりこういうイベントの花火は最高である
翌日も予定通り宿泊学習は進み、楽しかった思い出を胸に帰宅した
その翌日はまたバケツをひっくり返したような大雨だった。あの2日間の落ち着いた天気が嘘のようだった