「街」
修学旅行で北海道へいった
班での自由行動の日、私たちは札幌を巡る。田舎にはない大手雑貨店を見ていたタイミングで2人組の女性に声をかけられた
「どこから来たの?」
修学旅行なんです!某田舎県から来たんです!と愛想良く返事をしたら、女性のカバンから警察手帳が出てきた
「こういう者なの。お邪魔したわね、修学旅行楽しんで」
補導だ。今自分は昼間から制服でぷらぷら雑貨店に入り浸っている学生として補導されかけていたのだ
なんという事だ…
この話を都会の子にしようとすると、序盤の「何故わざわざ北海道まで行って某大手雑貨店にいくのか?」という所で止められる。うるせえこの後もう一店舗行ったわ
「やりたいこと」
やりたいことは沢山あるけれど、時間とやる気が足りてないのか殆ど出来ずにいる
やらないといけないことは出来ているはず
「朝日のぬくもり」
一人暮らし時代、夜勤が多く完全に夜型の生活をしていた。深夜3時を過ぎなければ寝られず、あらやだ夜更かししちゃったわ!と慌てて布団に潜るのは朝6時である。たまにある日勤が非常にしんどく、睡眠が足りずボロボロの身体と心に朝日だけは何故か無性に気持ちよく感じて苦笑した
退職してまず始めたのはこの生活の改善である
数ヶ月かけて朝7時には起きて、朝9時からの仕事に行けるようになった
数年ぶりの健康的な生活。気持ちのよい朝日を浴びながらの通勤に身体も心もじんわりと満たされたのだった
「岐路」
Y字路と呼ぶ私と、三叉路と呼ぶ母
三叉路の方が字面が犬夜叉みたいでかっこいいのでは…と思い現在は三叉路と呼ぶ私
「世界の終わりに君と」
「この前妹に誤字送っちゃってさ〜」と幼馴染
「チョコプリンのレシピ送れっていうから送ったんだけど、凄く眠くてね。自分でも記憶ないんだけど…、これ見てよ」
見せてくれた画面には
チョコプリンのレシピと、小さな陶器の椀から除く完成したチョコプリンの画像と「これが作った世界の後だ」という不穏なメッセージがあった
チョコプリンのブラウンと手作り感ある少しの気泡がディストピアを感じさせる良い誤字であった。完全に滅んでるな、世界