｢最悪｣

年末は災難であった
口座に入金し忘れ、奨学金未払い一歩手前まで行き大騒ぎになった。仕事では発注ミスで近隣の店舗まで走って買いに行く羽目になった
あーあ、今年は厄日だよ

新年早々愚痴をこぼす幼馴染。｢最悪｣と伝えたかったのであろうオチの一言に何重にもボケが詰まっていて、これを天然でやっているんだから脱帽する

｢誰にも言えない秘密｣

中学生のとき突然、前の父のお墓参りにいくよ！って言われた

という友人のエピソードがパンチが効きすぎてて、私の夢の中の出来事の可能性も疑っている。内容がデリケートすぎて誰にも確認をとれず今に至る

｢狭い部屋｣

家のトイレは何故こうも落ち着くのか

もっと可愛く充実させたいと思う反面、このままの君でも充分素敵よという気持ちもあってなかなか模様替えに手が出ない場所である

｢正直｣

｢ほんと！？見せて！｣
言った瞬間に空気が凍りつき、居た堪れない空気が流れた

｢私、あなたより上手い絵が描けるよ｣と言われ、純粋に見たいと思ったのだ。口上での上手い絵なんて期待を煽るものでしかない。素敵な絵が見たい、この人はどんな絵を描くのかしら、上手い絵が見られるかもしれない。ただの純粋な興味だった

結論から言うと上手い絵が描けるという話は嘘だった。周囲はそれに気付いていた
空気が読めなかった私の発言は、周囲には｢できるもんなら見してみいや｣と捉えられたというわけだ。数時間後、本人からは絵ではなく謝罪の手紙が送られてきた。切ない

｢梅雨｣

最近梅雨入りしても梅雨ってかんじがしないわねと毎年のように思っていたような気がするが、去年の梅雨の感想なんて一年後には忘れているのである