「無垢」
「わたしちゃんは、ごはんをたくさんたべたら、あかちゃんがでてくるの!」
夕飯の食卓で爆弾発言をしたのは3歳の娘である。面白いので「そうなんだ〜」と相槌を打つ
「そうなの!ぱぱ!わたしちゃんのあかちゃん、だっこしてくれる?」
「したいな〜笑」
何感動的な会話を目の前でやってるんだ、君たちは。すかさずパパに「泣いてんのか笑」と茶々を入れる
「いや、食べてもウンコしか出ないのにかわいいなと思ってる」
ちなみに娘の中では、私もパパもたくさん食べれば赤ちゃんが出てくるそうだ
「終わりなき旅」
結婚して地元に戻るために仕事を辞めた
地元での仕事探しは難航し、専業主婦とはいえ家事に協力的な夫に無職の生活。車社会なのに車もなく、日中外に出る用事もなく、職を探しながらぼんやり生活していた私を見かねた夫が勧めてくれたのがドラゴンクエストであった
だいぶやり込んだ。2〜3本はやった
非常に楽しかったので、妊娠してまた無職に逆戻りした際も子供が産まれるまでやっていた。個人的には8が好きである
あとは6、9、10をプレイできていないが、10はオンラインだから辞めとこうかな…。暫くはゲームをやり込む時間はないけれど、余裕ができたらまた冒険の旅に出たい
「ごめんね」
何故か私を間に挟んで喧嘩をされた事があった
これ私必要なくね?とは今でも思うが、揉めに揉めて半年。片方から謝罪があった
「私の方から謝ってあげるわよ!」といわんばかりの上から目線の謝罪にあっけに取られたが、これ以上続けても不毛なので色々言いたい事は飲み込み謝罪を受け入れ、今後の様子を見守る事にした
それから彼女は変わった。喧嘩した相手との交友を極力断ち、別の友人を作り、私への人当たりも穏やかになった。今の彼女となら仲良くできると思い、私も喧嘩に巻き込まれた件は忘れる事はできないが許す事にした
喧嘩をしていたもう一方
こちらは割とすぐ謝罪をする。しかし反省はしない
謝ればいいという問題ではないぞと何度も注意はしたが、「えー、ごめん笑」と返ってくるだけ。この件に関してもそんな感じであった
頑張って謝罪したら上から目線になってしまった彼女と私が和解したあとも、ちょこちょこ彼女にちょっかいをかけて波風を立てていた。最早コイツが全ての元凶だ、そう思える程に…
結局どちらも謝罪はしてくれた。でも反省してくれたのは片方だけ
今も仲良くさせて貰ってるのは反省してくれた方だ
元凶とは距離を置かせてもらった
まあ、自業自得だよね
「半袖」
代謝がいい夫と子どもたち
代謝の悪い私
子どもたちの衣替えのタイミングが難しい。私はまだ寒いからと長袖が手放せない時期、夫と子ども達は体感温度が同じだと仮定し、「半袖と長袖どっちがいいかしら」と夫に毎日お伺いを立てて少しずつ衣替えを進めている
「天国と地獄」
祖母は60を過ぎたあたりくらいから心臓が弱かった
時々死にかけ、その度に「三途の川が見えたわ」と臨死エピソードを披露してくれたらしい
「三途の川は仏教だろう。うちは神道なんだから死後は高天原に行くんだ。宗教が違うからお前は追い返されたんだ」
祖父はそう言って、祖母の話を笑い話にした
祖父は晩年「高天原を見た」と言っていたらしい。その後暫くして亡くなった
それから数年経ち、祖母も亡くなった
今度は間違えず、祖父と同じところへ逝けただろうか
まあ、こちらに帰ってこなかったという事はそういう事なのだろう