枝守

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1/31/2024, 2:15:46 PM

旅路の果てに


手を伸ばせば届きそうな雲。アスファルトを焦がす太陽。
少しほこりを被った街。錆びたやかん。手付かずのカップラーメン。

静まり返ったここに来たのは1ヶ月前のことだ。大きなリュックに未来と過去を背負って、この街までやってきた。
初めこそ1人であることが怖かったが、今ではそれが心地いい。


久しぶりに友人に連絡を取ろうとハガキを出す。彼女がくれた万年筆で文字を綴る。書き進めるうちにまとわりつく暑さに嫌気がさしたので、窓を思いっきり開ける。

すると普段聞こえないはずの、歌が聞こえた。
それは私を動かすのに十分だった。音を辿るうちに見つけたあなたの姿は、



私に旅をして良かったと思わせる力があった。

1/31/2024, 9:32:36 AM

あなたに届けたい


引き出しから白紙を出して、プレゼントで貰った万年筆を握る。突然、きっと神様も予想していなかったタイミングで私は手紙を書く。
誰に宛てたものでもない。ましては自分のために書くわけでもない。それでも筆は止まらない。

外は帳が降りていて、星がとても綺麗に輝いていた。
私も今からそこにいけるようにと願った。
プレゼントをくれた優しいあの子が、布団の中で泣かないように。

万年筆をおき、紙飛行機を折って、星に飛ばす。


そして私は