『同情』
同情、お情け、そんなものいらない。
そんな慈悲なんていらないんだ。
「おーい!楓~!一緒に帰ろ?」
はぁ、またこいつか…
クラス一の人気者とも言えるほど友達が多くて元気なこいつ「柴野」は何故か私に話しかけてくる。
全く…いつもこうだ。
私が一人でいれば隙ありとでも言うかのような勢いで私のところへ来て話しかける。
「ごめん、私今日は一人で」
自分は人気者だからアンタみたいなのとも仲良く出来るってか?なーんてそんな捻くれた妄想をしながら一人教室を出る。
…本当はそんな子いないのにな。
私は今日も同情欲しさに悲しい妄想を帰路で繰り広げていた。
『今日にさよなら』
さようなら今日。
またねは言わない。
だってもう二度と同じ日を繰り返せないから。
私や周りは明日も同じじゃない。
些細なことでも変わっている。
でも、またねと言いたいほど素敵な日もある。
だけどさようならと言わなければいけない。
同じ日はもうないのだから。
『お気に入り』
私の最近のお気に入りはとあるゲームだ。
まぁ学生らしいといえば学生らしいお気に入りだが…
ただのゲームと思われては困る。
私にとってそれは娯楽でもあるが
私を助けてくれたものでもある、
何故なら私はきっとそのゲームと出会っていなかったら
「毎日これは頑張ろう」
なんて習慣は身に付けるのが困難だったから。
私は「コツコツと」何かをやることがとても苦手で今まで何かを続けられた試しがなかった。
だが「デイリークエストを消化する」などの毎日やることをゲームで繰り返したため「コツコツと」やる習慣が身につき、現実でもこのように毎日文を書いたり何かをやる習慣がついた。
私を助けてくれたゲーム、そんな思い出があるゲーム
それが私の『お気に入り』
『誰よりも』
誰よりも優れた人間になりたい。
これを読む人の中にもそう考えたことは一度くらいあるのでは?
"にも"、そう私もそう考えたことがあったんです。
ですがそれは容易いことではない。
どれか一つが優れていればどれか一つは劣ってしまう。
仕方のないことなんです。
中にはそんな事実に自分は優れていないと諦める人や、天才に勝てず挫折を味わって立てなくなった人がいる。
だから私は目標を変えた。
『誰よりも人を優れていると褒められる人になろう』、と
『10年後の私からの手紙』
それは何も書かれてない紙だった。
どういう意味だ…?
こういうのは大抵もう私は…
い、いやそんな訳!なら、なんだ…?
考えても考えてもわからない。
難題に悩んでいる間にいつの間にか時間が経っていた。
そう、10年もの。
…だめだ、考え事が多すぎて思い付かない。
まぁ白紙で転送してもいいか。
10年後の私からの手紙
それは何も書かれてない紙だった_____