秋風は私に寒さと寂しさをを運んでくる。
夜になると一段と気温が下がる。
夜はいつも寂しくなったり不安になったりするけど
寒い夜はその感情を深めるばかり。
夜は私に語りかける。
大好きな友達も家族もちゃんといるのに
お前は1人だ、って。
頑張れない時だってみんなあるけど
お前はさぼってばっかり、って。
人に優しくできることが取り柄なのに
そんなの結局偽善だ、って。
こんな夜は大嫌いだけど、
こんな夜を知っているから
こんな夜に苦しむ人の気持ちに寄り添える。
体験しないとわからない痛みってあるんだよ。
だから私はどんなに辛い経験をしても、
また誰かを救えるヒントを貰えたって思う。
不安で寂しくて辛い夜はきっと誰にでもあるけど
そんな夜に寄り添える人でありたい。
中学生の時の担任の先生。
私が中学校の教師を目指しているのはこの先生の影響。
私は先生に言葉は人を救うんだって教えてもらった。
高校受験のために必死に努力してた中3の頃。
休み時間もずっと勉強して、
放課後はそのまま図書館に行き、
晩ご飯を食べるためだけに家に帰ってすぐに塾、
帰ってからも睡眠時間を削っても勉強していた。
そんな私に毎日、
「お!頑張ってんな〜!無理すんなよ。」
と声をかけ続けてくれた先生。
結果的に第一志望を逃す形になった私に、
「悔しいな。」
卒業式でも涙を見せなかった先生が私の前で見せた涙。
「俺はお前ならどんな道に進んでもプラスに変えれると思う。」
そう言われて、滑り止めの高校で頑張ることを決めた。
「テニス、続けてよ。」
その言葉で、強豪校だから入るのやめようと思っていた高校のテニス部に入った。
「お前は絶対先生に向いてる。お前みたいな人に先生になってほしい。」
その言葉で先生の後を追って、教師を志した。
1番近くで、欲しい時に欲しい言葉をくれた先生。
それなのに結果で恩返しできなかった後悔。
ずっと背負ってきた不合格の3文字。
「大学受験ではいい報告するからね。」
最後にそう約束した。
今年、やっとその約束を果たせた。
先生、高校生活3年間を当時の言葉で支えてくれてありがとう。先生みたいな先生になれるように頑張ります。
私はスリルが嫌い。
でもちょっとだけ悪いことをするってみんな通る道。
立ち入り禁止のところに入ってみるとか、
学校にスマホを持って行くとか、
先生がいないから掃除をサボるとか、
昔からそういうのが苦手な子だった。
俗にいう「静かにしーや!」キャラの優等生。
先生に怒られたくないし、
怒らなきゃいけない先生が可哀想とも思ってた。
ドラマやアニメの世界では、先生の味方につくような
「静かにしーや!」キャラはとことん嫌われる。
優等生ぶってるって。
でも私はそうじゃなかった。
友達に恵まれた。
一緒に悪いことはしないよってスタンスの
私を嫌っていじめるんじゃなくて、
一緒にしないの分かってるから、
私と一緒にいる時は悪いことをしないって
合わせてくれる子ばっかりだった。
だから私も優しくなれた。
今思えばきっと、
優しいって今も言ってもらえるこの性格は
幼少の頃の優等生キャラだった私の周りにいてくれた
たくさんの友達のおかげだなって思うよ。
翼があったら必ず飛べるとか、
足があったら必ず歩けるとか、
それって違う。
女の子だからおしとやかとか、
男の子だから強いとか、
それも違う。
優しいって言われるからいつも優しくしなきゃとか、
頼りになるねって言われるから自分でやらなきゃとか、
それも違う。
全部全部違うし、違くていい。
他人から見てわかることが全て正解なわけない。
飛べない翼も、
歩けない足も、
かっこいい女の子も、
優しい男の子も、
優しい人のわがままも、
頼りになる人の弱みも
全部あっていいし、無くちゃダメ。
みんな居ていいし、居なきゃダメ。
全部受け入れたいし、知りたいって思う。
ススキの花言葉は「活力」「生命力」。
ススキは暑さや寒さにも強く、環境に馴染みやすい植物らしい。
ススキみたいな人っていないと思う。
世界中の人に会ったわけじゃないから分かんないけど、いなくていいと思う。
別に強くなくていいし、どこでも馴染まなきゃいけないわけじゃない。
弱くても支え合えばいいし、馴染めなくても別の居場所がきっとある。
絶対1人になんかならないから。
ちゃんとあなたの名前を呼んでくれる人がいるから。
その人たちのことを忘れて、1人だって悲しむことの方がよっぽど悲しいからね。