本当の私。
弱くてずるくてだめな私を
隠して生きてる。
強くて真面目でしっかり者の私。
私は私を演じてる。
とびきりの大女優。
作った笑顔がどんどん顔に馴染んでいく。
我慢した涙が心の傷を疼かせる。
巷で私の演技は大絶賛されるから
“私役”の私は
これからも第一線で輝き続ける。
泣いて泣いて泣いて
静かに、ごく静かに
静かな夜明けを待った日があった。
明けた夜はくすんでいて、
暗くて、灰色だった。
私の世界から色がなくなった。
人は傷つくために生まれたのだろうか。
誰にも言えない、
誰にも話せない、
そんな感情をスマホに託す。
スマホは手のひらに収まる宇宙かな。
この感情を、
この考えを、
理解してくれる人がいるかもしれない。
傷つかないと生きていけないのに、
傷つくことで生きるのをやめたくなる。
あまりにも残酷だよ。
心の傷が癒えるのは本当に時間がかかる。
時間をかけて閉じた傷から、
ふとした時に血が滲むこともある。
幸せになりたいと願い流す涙は、
その傷を証明するのかもしれない。
傷を抱えて、
そのままの自分で幸せをつかむそのときまで。
何でもないフリをするのが上手いって言われたことがある。
でもそうなるにはそれなりの過去があって、
そうしていないと心を守れないような瞬間があって、
そうすることで誰かを救うことがあったからなんだよ。
誰かを傷つけるくらいなら、
自分が傷つくほうがましだって思う。
こんなの弱い人間の考えなんだろうけど。
それでも私はこう言う人間だから、
弱くても、脆くても、
今日もまた何でもないフリをして生きていく。
気づいてくれる誰かが現れたとしたら、
私はその人の過去に寄り添いたい。
きっと同じ種類の人間だと思うから。
「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」「ごめんね」
愛するひとへ送る言葉はきっと全部
“愛言葉”
でもね、言葉だけじゃだめ。
本当にその人のこと愛しているなら、愛し抜くなら、
行動で示して。
失ってからじゃ遅いよ。もう。
ほんと些細なこと、
小さな約束、
守ろうと動いてくれること、
それだけでよかったんだよ。
私との約束、守る価値なかった?
信じてたよずっと。