人は傷つくために生まれたのだろうか。
誰にも言えない、
誰にも話せない、
そんな感情をスマホに託す。
スマホは手のひらに収まる宇宙かな。
この感情を、
この考えを、
理解してくれる人がいるかもしれない。
傷つかないと生きていけないのに、
傷つくことで生きるのをやめたくなる。
あまりにも残酷だよ。
心の傷が癒えるのは本当に時間がかかる。
時間をかけて閉じた傷から、
ふとした時に血が滲むこともある。
幸せになりたいと願い流す涙は、
その傷を証明するのかもしれない。
傷を抱えて、
そのままの自分で幸せをつかむそのときまで。
何でもないフリをするのが上手いって言われたことがある。
でもそうなるにはそれなりの過去があって、
そうしていないと心を守れないような瞬間があって、
そうすることで誰かを救うことがあったからなんだよ。
誰かを傷つけるくらいなら、
自分が傷つくほうがましだって思う。
こんなの弱い人間の考えなんだろうけど。
それでも私はこう言う人間だから、
弱くても、脆くても、
今日もまた何でもないフリをして生きていく。
気づいてくれる誰かが現れたとしたら、
私はその人の過去に寄り添いたい。
きっと同じ種類の人間だと思うから。
「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」「ごめんね」
愛するひとへ送る言葉はきっと全部
“愛言葉”
でもね、言葉だけじゃだめ。
本当にその人のこと愛しているなら、愛し抜くなら、
行動で示して。
失ってからじゃ遅いよ。もう。
ほんと些細なこと、
小さな約束、
守ろうと動いてくれること、
それだけでよかったんだよ。
私との約束、守る価値なかった?
信じてたよずっと。
人生是巡り合い
家族も友人も恋人も、
一度関係の終わった彼も、
当時の親友のあの子も、
幸せで溢れた日々も、
傷つきもがき苦しみ
生命の灯火を消そうとした日も、
どれかひとつでも欠けていたのならば
今の私はいないかもしれない。
私が私であるために巡り合った全てに
私の構成要素があった。
無駄な日なんてきっとない。
あってたまるか。
今日という日に巡り会うために
生を授かった可能性が否定できない以上
私はまだ志半ばだ。
ふと電車から見えた青空と川沿いに咲き乱れる桜。
毎日通ってる道なのに、
こんなに綺麗なんだって魅了された。
きっと下ばっか見てた。
あー学校やだな。バイトやだな。とか
うわこの動画おもろ。推しかっこよ。とか
電車に乗ればスマホを見る。
当たり前だった。
ふとスマホをカバンにしまって出会った景色。
きれいで美しくてカラフルだった。
スマホは世界と繋がれるって思うけど、
スマホを置かないと現実とは繋がれない。
本当はカラフルな現実を
ある意味無色の現実に成り下げて
最近はみんな暮らしてる。
でもこのカラフルな世界を絶やしたくない。
そんな思いで私は教師を目指す。
カラフルな現実の面白さを伝えるために、
大人になってもその色を見失わないように、
この現実に絶望させないように。